現役パチプロ・アンドレ「パチンコ事情」最前線!!
第46回 パチプロの「誰にも言えない努力の裏側」

 パチプロが日頃パチンコを打つのは、楽しむとか面白いとかではなく、ズバリ「稼ぎまくる」ことが目的です。パチンコを楽しむ意識を捨てて、非情なまでに「勝ち」を追求する毎日を送っています。そして、勝ちを追求するために、パチプロは皆、かなり地道な努力を行っているのです。ただやみくもに台を打って、勝っているわけではありません。

 この毎日の努力こそが、パチプロにとってもっとも重要なこと。どれだけ経験や知識を積んでいても、精進を惜しめば容赦なく負けてしまいます。それでは、パチプロは勝つためにどんな努力をしているのでしょう?

 パチンコで勝つ基本中の基本は、「良く回る台」で「長時間打つこと」。パチプロにとって、この正攻法を身につけるのと同じくらい大事な努力が、新台の勉強です。プロなら誰しも「この台なら俺は負けねぇ」という“得意機種”を持っていますが、今はパチンコホールの新台入替サイクルが早すぎるので、新台の知識を常に補充し続ける必要があります。台の知識といっても、予告やリーチなどの演出関係は不要。必要なのは大当たり確率や出玉数などのデータです。ちなみに機種を分析する際には、出玉の爆発力よりも、時間効率や堅実性を重視するプロが多いです。

 パチプロは、千円で何回転するのかが分かれば、その台で1日いくら稼げるのか、瞬時に把握できます。しかし、それでも打っている間は常に計算し続けます。回転数が上がったり下がったり、あるいは右打ち中に玉が減ったりするたびに計算をやり直さないと、日当の見込みが大きく狂うからです。つまり、打ち終わったときに「思ったほど稼げなかった」ということを避けるため。この暗算力がプロの生命線であり、腕前の差として現れますが、何年やっていても面倒くさい(笑)。

 そして帰宅後は実戦データの整理です。1日単位の勝ち負けにさほど意味はありませんが、データが累積するほど台の実力がハッキリ浮かび上がってくる。つまり、その台でどれくらい稼げるかが分かってくるわけです。

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