一方、後輩の面倒を見るかたちで同居していたのが、芥川賞作家でもあるピースの又吉直樹(36)だ。都内にある3LDKの高級マンションに、パンサーの向井慧(31)とサルゴリラの児玉智洋(37)を住ませていたのだ。家賃の内訳は又吉が7割、イケメン芸人として人気が出た向井が2割、なかなか芽が出ない児玉は1割だったというが、食事代は又吉の全額負担で、向井と児玉の話によると、これまでに5000万円ほどはおごってもらったそうだ。二人にとってはありがたい話だったが、又吉はこれ以上の同居は児玉をダメにすると判断し、2013年9月から始まった同居は昨年、解消された。

 かけだしの頃に同居して互いを支え合っていたのが、バナナマンの日村勇紀(45)とお笑い芸人のバカリズム(41)。バカリズムがかつてラジオやテレビ番組で語ったところによると、20代半ばから3年半にわたり、日村が暮らす6畳一間のアパートに居候し、日村からお笑いのイロハを教わっていたという。その当時、仕事がほとんどなかったバカリズムは日村を笑わせようと、ネタづくりに没頭し、一時は日村の内弟子になることも考えていたそうだ。バカリズムが無名時代でもくさることなく芸を磨き続け、お笑いの世界で活躍できるようになったのは、日村のおかげと言っても過言ではないだろう。

 気の合う仲間とにぎやかに過ごせ、仕事的にもメリットのある芸人の同居生活。結婚生活のように縛られるわけではないだけに、居心地は最高なのかもしれない。

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