プロ野球が開幕して2か月あまり。いいスタートを切った選手がいれば、つまずく選手もいる。成績によって他人への対応も変わるもの。そこで、本誌は選手たちの対応について暴露してしまおう。
■座談会参加者
A=球界に精通したベテラン記者
B=数球団の情報を持つ遊軍記者
C=西日本の球団に詳しい若手記者
D=夕刊紙のエース記者
A 今回のテーマは「好かれる選手」「嫌われる選手」。ファンからは好かれてるけど、実は選手やマスコミから嫌われてるとか、その逆だとか。具体的な名前を挙げながら話していこうと思う。みんな知ってるだろ。
B 巨人の場合、伝統的にメディア対応がきちんと教育されているので、それほど嫌われている選手はいませんね。基本的にみんな、記者とも仲がいい。その中心になっているのが坂本勇人。何を聞いても、笑顔でちゃんと答えてくれる。
C 長野久義も現場の記者から好かれているって話を、よく聞きますよ。
D キャンプのときなんか夕刊紙の記者だけを集めて食事したりするんですが、“懇親会があったら、呼んでください”なんて声をかけてくれるんです。夕刊紙にも同じように対応してくれるのがすごいと思う。
B 村田修一もすぐに打ち解けるタイプで、選手からも記者からも好かれています。菅野智之は話していることが理路整然としている。話し方はぶっきらぼうだけど、投球術を見れば分かるように頭が良い。記事にしやすいから、僕ら記者は相当、助かってますよ。
A 結局、記者泣かせなのは、話してくれない選手だったり、話しても内容がよく分からない選手だよな。
B そういう意味じゃ、澤村拓一は、あまりしゃべってくれないから、やりにくいですね。あまのじゃくなところがあって、“こっちは、こうですよね”と聞くと、だいたい“違いますよ”と、逆方向の話を一方的にまくし立てるんです。
D なんか、勝手にピリピリしてる感じ。記者が近づくと、また悪いことを書かれるんじゃないかって、過剰に自己防衛しようとするんですね。
A WBCで一躍、時の人になった小林誠司の取材対応は、どうなの?
B もともとスター気取りというか、ちょっと勘違いして偉そうにしてるタイプだったんだけど、WBCの活躍で調子に乗ってるから、今年はもっと、ひどくなるかもしれませんね。
A 昨年リーグ優勝、今年もロケットスタートに成功した広島の選手はどう?