元AKB48の波も!「声優業界の闇」人気アニメの裏で起きている悲劇に迫る!の画像
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 ライブ活動やイベント出演、そして、ついにはNHK紅白歌合戦出場など、声優のメジャー化、そしてアイドル化が進んで久しい昨今。きらびやかな話が飛び交い、子どもたちの「なりたい職業」でも人気急上昇中の声優界だが、明るい話の裏側には、あまりにも悲惨で、過酷な“闇”があった。アニメキャラは知らない、声優業界のつらすぎる実態を、関係者に取材した。

「今、女性の声優は、若くて、かわいい子しかいません」 こう断言するのは、とあるアニメ制作会社のスタッフである。それは文句のつけようがない“良いこと”であるはずだが……。このスタッフが暗い顔で続ける。

「昔は、顔は二の次の実力主義でしたが、今はまず第一条件に“容姿が良いこと”が挙げられます。その理由は、声優がイベントに出演することが前提だから。アニメの声優などの“裏方仕事”だけでは食べていける時代ではないからです。ベテランたちは席を空けず、彼らがギャラも1仕事1万5000円など安価で設定しているため、若手はさらに低いギャラに設定せざるをえないんです」

 そこで、若い声優たちはまず、「アニメの出演数をとにかく増やす」(前同)ことが、まず最初の目標になるという。「そうしてファンを増やし、するとCDデビューの道が見えていきます。CDデビューしてイベントやライブを行うと、グッズ販売をしますよね。そのインセンティブが、声優にとって一番オイシイ収入源となるんです。みんな、そこを最終的に目指して頑張っているのが、今の声優界と言えます」(同)

 だが、当然、簡単にいくはずもなく、アニメの声優を担当するまでに、さまざまな困難が待ち受けている。まず、第一の関門が立ちはだかるのは、厳しいオーディションではなく、なんと、所属事務所内の根回しだというのだ。前出のスタッフは語気を強めて話す。「結局、仕事はコネで決まるんです。最初にチャンスが回ってくるのが、事務所の社長のお気に入り。だから、社長に気に入られるために、社内での関係づくりが最も大切になるんです」

 身を削って事務所の社長を攻略したとしよう。しかし、それだけでは不十分で、第二の関門が高くそびえ立つという。

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