「ただし、彼一人でできることではありません。経産省出身の首相政策秘書官である今井尚哉氏が、すべてコントロールしているんでしょう。彼は“影の総理”といわれ、安倍首相の側近中の側近です」(前同)

 一方、霞が関で独り勝ちの経産省に対して、特に不満を抱えているのが財務省だという。「旧大蔵省時代から、“官庁の中の官庁”といわれてきましたからね。経産省への官邸の“偏愛ぶり”に業を煮やしています。特に、安倍首相が消費増税を見送ったことへの怒りは強い。森友学園問題で財務省は防戦一方に努めているように見えますが、実は安倍首相追い落としのために、国有地の払い下げ問題をリークしたのは財務省ではないか、なんて噂もあるんです」(同)

 暴露合戦の様相を呈してきているこのバトルだが、今後、経産省を除く“オール霞が関”が、一致団結して最強内閣へ戦いを挑む事態も考えられるという。「安倍首相との関係が噂される、大学の医学部設置を巡り、加計学園と似たスキャンダルが火を噴く寸前です。また、昭恵夫人が後援会長を務める児童養護施設も、タダ同然で国有地の払い下げを受けています。今後、これらの問題で霞が関から超ド級の内部資料が飛び出す可能性もあるでしょう」(同)

 とどまるところを知らない、国民そっちのけの血みどろバトル。終止符を打つには、安倍首相が説明責任を果たすしかない――。

本日の新着記事を読む

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5