■映画監督「映画への愛だけで生きていけるか?」
就労1~3年の推定年収/0~400万円

 映画監督になるには、まず自主映画のコンクールで賞を受賞して、映画業界に入るのが一般的だ。しかし、賞を獲っても、いきなり映画会社からのオファーなどはありえない。スポンサーを探し、作品を撮り、その後に配給会社を探して上映するのだが、その過程で監督の持ち出しで撮影をすることも多い。

「映画の予算は最低で3000万円くらい。監督料というのは製作費の8%が相場。もし撮影に1年かかったら240万しか収入がないことになります。食うや食わずの人ばかりですよ」(ミニシアター系の映画配給会社プロデューサー)

 若手映画監督の多くは、CMやPV、その他、映像製作全般の副業をしている人も多い。中にはセクシービデオの監督をしている場合も……。製作費が億単位の作品の監督ができるのは、ほんの一握り。映画への情熱や愛がないとできない仕事だ。

■デイトレーダー「損しても平常心を保てるか?」
就労1~3年の推定年収/0~600万円

 ネットで資金を運用して、大金持ちに! そんな夢をかなえられるのが、株やFXをネットで取引するデイトレーダーだ。会社を退職して、退職金や貯金を資金にして挑戦する人も少なくない。

「場が開いている間は、ずっとモニターを眺めて取引するので、トイレに行くこともできません。海外市場は夜中開いているので、時間も不規則ですし……。刻一刻とお金が増減していくのは精神的にもつらいですよ」(デイトレーダーのSさん)

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