安倍晋三政権、支持率急落で「切り札・橋下徹」!?の画像
安倍晋三政権、支持率急落で「切り札・橋下徹」!?の画像

 弱り目に祟り目で、ますます鈍る“勝負勘”。そろそろ背中が煤け始めた“元”最強政権がツモるのは最強のアガリ牌、それともババ!?

 長期安定政権を敷き、万全の態勢で悲願の憲法改正へ――つい半年前までは安倍晋三首相が疑いもしなかったであろうそのプランが、グラグラと揺れている。6月1日、日本経済新聞の電子版が驚くべき数字を発表した。読者を対象にしたインターネットのアンケートで、安倍内閣の支持率が前回調査の52.1%から26.7%に急降下したのだ。

 同時期に行われた北海道新聞の世論調査でも、支持率は同じく12%減の41%。こちらは従来通りの手法で取られたデータだが、やはり大幅に下がっている。「前者は自らアンケートに応える形式で、ネットが使える世代で政治に関心のある人が主な対象者。後者は新聞社から無作為に電話をかけた結果で、対象は年齢層も興味も幅広いはずです。つまり、政治意識の高い人はもとより“消極的支持層”も安倍政権から離れ始めたことを示しています」(全国紙政治部記者)

 消極的支持層とは、全面的に支持はしないが「他に代わりがいないから」ということで支持する人たち。「首相は就任直後から経済重視を打ち出したため“生活が良くなるなら多少のことには目をつむろう”という支持層も多かった。安保法制を強行採決しようが、大臣が失言や不正献金問題で辞任しようが、政権が驚異の“回復力”を見せてきたのは、そのためです。あと、ここ最近は“北の神風”もありましたからね」(民放局政治記者)

 “北の神風”とは近年使われ始めた永田町用語で、北朝鮮がミサイル実験を行うたび「その脅威に対抗できるのは強い政権しかない」と、安倍政権の支持率にプラスに働くことを指す。だが、そうした“ゲタ”が、そろそろはけなくなってきているというのだ。

「野党がだらしなく、受け皿の政権がないこともあって、これまで国民はずっとガマンしてきたんです。それが、森友学園、加計学園と疑惑が続き、政権がそれに対して誠実に応えようとしなかったことが大きく響きましたね」(政治評論家の有馬晴海氏)

 加計学園問題では、獣医学部の新設が“首相のご意向”と明示した文書について「本物」と証言した文科省の前川喜平前事務次官のことを、新聞記事を持ち出して“出会い系バーに通うような人物”と人格攻撃。

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