武田 食べる場面も気を配っています。私、食べる勢いがすごいので、よく怒られるんですよ。「一口が大き過ぎる」って(苦笑)。
――ハハハハハ(笑)。撮影では、お酒は本当に飲むんですか?
武田 はい、実際にいただいてます。
――放送されている映像でも、けっこう飲んでいますが、酔っぱらって撮影ができなくなりませんか?
武田 さすがに、それはないです(笑)。ただ、顔が赤くなり過ぎて、前後のシーンとのつながりが不自然になってしまったので、水を飲んで酔いさましをするという調整はありましたね。あと、逆もありますよ。お店のシーンを撮ってから外のシーンを撮るんですが、その際に酔いがさめてしまって……。このときは、お酒を飲んで赤くなってから撮影に挑みましたね。
――ほろ酔いメイクなどは一切していないんですね。それじゃ、食べ物から出ている湯気も本物ですね。
武田 そうです! なので、食べ物ができあがったら、すぐにカメラを回さなきゃいけないんです。熱々の状態で食べなければいけないので、口の中をよく火傷してます(笑)。ちょっと冷ましてから……というのができないので。
――ってことは命懸けの撮影なんですね!
武田 さすがに、それは言いすぎです(苦笑)。
――ドラマがここまで続くと、マンネリ化のことを心配されたりしませんか。
武田 私もそれを考えたことがあって、監督に相談したことがあったんですね。
――どんな答えが返ってきたんですか?
武田 監督は、日常の普通にどこにでもある姿を見て“ああ、今日も頑張ろう”って視聴者の方が感じてくれるのが、このドラマの魅力。だから、それを崩すのはワカコ酒らしくないっておっしゃられました。
――偉大なるマンネリってことですね!
武田 なので、それからは見ていただける人に、“いつものワカコ酒”を見ていただけるように、自信を持ってやってます。
――今までの撮影でたくさんの酒と肴に出会ったと思いますけど、特に気に入った物を教えてください!
武田 全部おいしかったから迷うな~。肴で言ったら、SEASON1で広島ロケに行ったときにいただいた生牡蠣は、すごく新鮮で印象的でしたね。お酒は、金沢ロケに行ったときに出会った『菊姫』かなぁ。とってもスッキリした飲み口で、自分のお土産用に、帰りに5本も買っちゃいました(笑)。