V6岡田准一、デビュー前に受けた「バラエティの洗礼」の画像
V6岡田准一、デビュー前に受けた「バラエティの洗礼」の画像

 V6岡田准一は、ジャニーズタレントの中でも1、2位を争うほどの“スピードデビュー”をしている。1995年に入所し、その年の『バレーボールワールドカップ』で大会サポーターを務めるグループ「V6」の一員としてデビューした。入所からデビューまでに、たったの3カ月。他のメンバー五人は、全員がそれぞれジャニーズJr.の経験が長く、歌やダンスもうまかった。ジャニーズに入ったばかりで、Jr.経験がなく、あまりレッスンも受けていなかった岡田だけが、ほとんど“素人”という状態だ。

 岡田は14歳のときに『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)の公開オーディション企画「ジャニーズ予備校」に参加して合格。メンバーの長野博、坂本昌行が、長い下積み生活の末にようやくデビューしたのに対し、岡田は異例の早さでデビューした“超エリート”ともいえる。しかし、実力をつける前にデビューしてしまった岡田は、デビューしてからが大変だった。V6になって以降、多忙な毎日を送り、あまりの忙しさに「記憶がない」時期まであったという。

 ジャニーズに入るきっかけとなった「ジャニーズ予備校」に出演していた当時、岡田はバラエティ番組の洗礼を受けている。90年代のテレビバラエティは、現在では考えられないほど潤沢な制作費があり、番組の演出も派手で、むちゃな企画が多かった。そんな中でも『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』は、とにかく過激な内容だったことでも知られている。

 過激演出の矛先は、お笑い芸人たちだけでなく、アイドル予備軍の岡田たちにも向けられた。当時番組で人気だったのは、高田純次が有名人の寝起きを襲い、バズーカ大砲で起こすという「早朝バズーカ」。当時中学生だった岡田も、このバズーカで起こされたことがある。さらに、100人あまりの女の子がひしめき合っている狭い通路を、どうやってすり抜けるかという企画もあった。「そういうのがうまくないと、アイドルにはなれない」という趣旨のもので、岡田はそこをもみくちゃにされながらすり抜けたそうだ。

 番組の審査員には、先輩のKinKi Kids堂本剛と堂本光一、そして後に同じV6のメンバーとなる森田剛、三宅健もいたという。そこで彼らは「(合格者は)岡田がいい」と選んだ。

 右も左も分からぬまま、ジャニーズの一員となった岡田准一も、現在36歳。V6のメンバーとして22年の月日を過ごし、アイドルとしてだけではなく俳優としても認められる存在になった。8月には、主演映画『関ヶ原』の公開も控えている。アラフォーになり、これからますます大人の男としての魅力を見せてくれることだろう。

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