愛煙記者がIQOSで“トホホ”体験「故障中に、紙巻タバコを吸ったらマジで…」の画像
愛煙記者がIQOSで“トホホ”体験「故障中に、紙巻タバコを吸ったらマジで…」の画像

 1日2箱40本――。飲み会のある日は50本を超えるハイペースでたばこ税を納め続けてきた本誌記者。自宅では換気扇の下でのみ喫煙を許されていたが、家族から「煙が嫌なのでこれからは外で吸ってね」の最後通告を受けたのが、6月に入ってすぐのことだった。

 外は雨が降ってることもあるし、冬は寒いし夏は暑い。しかも、ご近所の目もあるし……。「ふざけんなーーッ!」と激おこぷんぷん丸状態の記者だったが、時流には逆らえません。家族の愛煙家殺し要請を受け入れることに。そこから地獄のような日々が始まった。

 たばこを吸いたくなるたびに玄関を出て駐車場へ。夜中に原稿を書くことが多く、生活が不規則なため、連日、深夜2時だろうと3時だろうと、ニコチン注入のために足しげく玄関を出たり入ったり……。すると数日後、家族から再びクレームが。「なんか、夜中に玄関出入りするのうるさいんだよね」

 もうたばこ止めるか、自分専用の部屋を借りるしかない事態に陥った記者は、怒りに我を忘れ、amazonで転売されていた割高なIQOS(アイコス/1万3000円)を速攻でポチる。翌日、IQOSが自宅に届いた。いつもながら、amazonは速い。速すぎる。早速、コンビニに行ってIQOS用のたばこを購入(店員が不慣れだとIQOSは買うときに困るので、自分は必ず棚の番号を言って買ってます)。生まれて初めてIQOSを吸ってみたところ……。

「ま、まずい……焼き芋の味がする」 とにかくまずいというのが第一印象だった。ただ、家族の評判は上々で、「これなら換気扇で吸っていいよ」とありがたいお言葉。調子に乗った記者は、換気扇どころか自室でIQOSを吸いまくるようになった(外出前に窓を開けて換気。ファブリーズを2、3回空中に散布しておけば臭いは完全に消えています)。

 IQOS最高! IQOSなしの生活はもう考えられない。吸い始めて2週間すると、あんなにまずかったIQOSが、おいしく感じるようになるから不思議。灰が出ないので、車内で吸ってもシートが汚れないし、いいことずくめだ。ただ、悲劇は起こった。ある日、寝起きの一服を堪能しようとIQOSに手を伸ばすと、スティックの部分の赤ランプが点滅。メーカーに電話してみると故障とのこと。新品をすぐに郵送してくれるというので一安心だったが、ニコチンなしでは1時間も我慢できないためすぐにコンビニに走った。

「マイセンライトください」 2週間ぶりの紙巻たばこ。待ちきれず、コンビニの駐車場に設置されている灰皿で一服しようとすると、ライターがない! IQOSに慣れ過ぎたせいか、ライターを持ち歩く習慣がなくなっていたのだ。仕方なく、コンビニで100円ライターを購入し火をつけ、たばこを肺一杯に吸い込んでみた結果……。

「ウゲーッ! ゴホ、ゴホ……」 まずい。まずすぎる。まるで、たき火の煙を吸い込んでいるかのようだった。気を取り直して再び吸い込んでみると、喉の奥がひりつく不快感とともに軽い吐き気(オエーッとなる感じ)まで感じた。正直、IQOSを使い始めてからわずか2週間でこんな体質に変化しているとは驚きだった。

 個人差があるだろうが、記者のような症状を訴える人は少なくない。逆に、「たまに紙巻を吸うとやっぱりうまいね」という人は、IQOS一筋ではなく、ちょくちょく紙巻も吸っている人が多いようだ。JTが開発した電子たばこ「プルームテック」が東京で発売され、BATのグローも全国展開寸前と、電子たばこ全盛時代到来を予感させる今、紙巻との違いを痛感させられた気がする。

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