G3プロキオンSが中京2週目のメイン。ダートの7F(1400m)戦で争われる。例年、好調馬が集結して馬券が面白い一戦だが、馬券の傾向は、はっきりしている。

 中京での開催になったのは馬場改修された2012年から。まだ路盤が固まっていなかった初年度は、12番人気の伏兵トシキャンディが逃げ切ったが、翌13年から昨年までの4年間は好調馬がその勢いのままに活躍しているのだ。

 すなわち、連対馬は例外なく前走、オープンクラスで1、2着していた馬だ。昨年も勝ったのは地方交流G3で2着のノボバカラ。2着もオープン特別を制したニシケンモノノフだった。

 その視点から連対候補を絞ると、5月27日の東京・欅Sで2着したアキトクレッセント。6月17日の阪神・天保山Sで2着のキングズガードが浮上する。

 この2頭では前者に魅力がある。前走は勝ち馬の“鬼脚”に敗れたが、昨冬に復帰後は1、5、1、2着。左回りコースでは連を外していない。利き足は右で、直線で右手前に替える左回りがベスト。若さが抜け、好位で折り合えるのも今季の好成績につながっている。

 鞍上も魅力。2年目でブレイク中の荻野極だ。上半期を終えて27勝は、昨年の20勝をすでに上回った。調教ではキタサンブラックをあおるほど走る攻め横綱。活発な中間の動きも魅力につながる。

 あと実績上位はカフジテイクだが、ドバイ帰りでブランクを感じさせる動き。今回は評価が下がる。(日刊ゲンダイ大阪記者)

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