先週のG3七夕賞は、須田が○印を打ったゼーヴィントが勝ち、◎マイネルフロストが2着に激走した(3連単の配当2万1540円)。今週は、函館競馬場芝2000mで行われる函館記念。須田鷹雄の狙い目は――!?

 函館記念に出走する馬というと巴賞組もけっこう重要なのだが、この原稿を書いているのは巴賞の翌日。まだどの馬が中1週で函館記念に向かうかは決まっていない。そこで巴賞組については好走・凡走条件ということで書いておくと、「巴賞組は負け組を買え」ということに尽きる。過去10年、巴賞の1~2着馬は函館記念で[0・1・0・13]。それに対して巴賞3~9着馬は[2・5・4・20]。回収率も単は43%だが、複は167%にもなっている。昨年も巴賞6着馬が函館記念で13番人気2着。巴賞の負け組については人気薄でさえあれば理由なく穴で狙ってもいい。

 巴賞組以外についてはどうか。まず巴賞以外のオープン特別組は、ハンデG3といってもクラスの壁にぶつかりやすい。[1・1・0・21]で回収率は単31%・複50%。積極的には狙いづらい。

 逆に、前走がG1という馬も実はそれほど成績が良くない。過去10年では[0・1・2・19]。函館記念で5番人気以内となった馬がのべ11頭もいてこの成績は良くない。G1ではさすがに大敗したがハンデG3なら通用……という話にはならないようだ。

 そうなると、この原稿を書いている時点で重視すべきは前走G2・G3組ということになる。まず推しておきたいのが◎ステイインシアトル。前走鳴尾記念では逃げてスマートレイアー以下を振り切った。6歳馬だが、キャリア初期に1年半の休養を経験しているので消化したレース数はまだ10戦のみ。馬にダメージが蓄積していない。

 逃げ馬ではあるが、誰か別な馬が注文をつけてきたときには番手に控えることもできる。函館記念は開催5週目なのでコースの状態がどうなっているかは分からないが、先行力があって悪いということにはならないだろう。2200メートルまで好走例があり、スタミナに余裕がある点も好感できる。

 ○はツクバアズマオー。昨年は3着だったが、その後中山金杯を勝つなど地力強化している。脚質的には◎とは異なり差しタイプ。外差しの届く馬場になったり頭数が増えたりした場合にはこちらが有利になる。そのあたりは直前の情勢を見て判断すればよいだろう。最終的にはこのいずれかを軸として、ヒモで好配当を追求する。

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