15年ぶりの回収も!? 漫画『ONE PIECE』に登場した“驚くべき伏線”の数々の画像
15年ぶりの回収も!? 漫画『ONE PIECE』に登場した“驚くべき伏線”の数々の画像

 尾田栄一郎氏による『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載中の漫画『ONE PIECE』は、累計発行部数3億部を誇る、言わずと知れた国民的作品。そして同作品は過去に描かれたなにげないシーンが、後のストーリーにつながる“伏線”が多いことでも有名だ。そこで今回は『ONE PIECE』に登場した、驚きの伏線を紹介しよう。

 まず紹介するのは、現在アニメや漫画で展開中の「ホールケーキアイランド編」の中心人物“サンジ”に関する伏線から。麦わらの一味のコックであるサンジは、出自や家族構成など、ずっと謎に包まれていた。しかし、今の「ホールケーキアイランド編」で、実はとある国の王族の血筋であり、その家から逃げ出したという過去まで判明した。

 そこでこれまでの話を振り返ってみると、かなり前からサンジが“王族の出”や“血族から逃げた”ことを匂わせる「発言」や「シーン」が描かれていたことが分かった。たとえば、15年以上前に発売されたコミックス19巻では、サンジは「Mr.プリンス」という偽名を使用。さらにコミックス25巻のモンブラン・クリケットという人物が、自身の一族を「恥じて家を飛び出した」と告白しているシーンで、意味ありげにサンジのアップが描かれていた。今思えば「そういうことだったのか!?」と思えるシーンが存在していたのだ。

 続いて、これも伏線ではないかと噂されているのが、エースの「タトゥー」について。ルフィの義兄であるエースの左腕には、「ASCE」(S部分は×印で消されており、Cの中には「・」が入っている)というタトゥーがあった。エースの本来のスペルは「ACE」なので、単なるエースによるスペルミス程度のものと思われていた。

 しかし、ルフィとエースに、「サボ」という義兄弟がいることが発覚し、ファンは騒然。「あのタトゥーはスペル間違いではなかった?」と盛り上がりを見せた。なぜなら、エースのタトゥーの「Sに×印」が、サボの海賊旗のデザインと酷似していたためだ。義兄弟のサボが命を落としたと思い込んでいたエース。彼の遺志を継いで、自身の名前の中に「サボの象徴である海賊旗」を入れたのだとしたら、あのタトゥーのスペルの意味も筋が通る。ちなみにファンの間では、さらに突っ込んだ考察が行われており、これ以外にもさまざまな説が持ち上がっている。

 エースの初登場は2001年に発売されたコミックス18巻の157話、サボの初登場は2010年発売のコミックス59巻の583話だ。もしエースのタトゥーに関する推測が正しかったとすれば、作者は400話以上前からサボの存在を匂わせていたことになる。

 他にも、2016年に登場した「ジェルマ66」という戦闘部隊が、実は2001年の「アラバスタ編」の時点ですでに描かれていたなど、大小さまざまな伏線が張り巡らされている『ONE PIECE』。まだ明かされていない謎がたくさんある作品なので、今後も驚くような伏線の存在が明らかになることだろう。

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