ビートたけし「安倍政権メッタ斬り」語録の画像
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「どうも最近、シャベリが絶好調なんですよね」と民放局ディレクターが言うのは、ご存じ、ビートたけし(70)のこと。菅直人氏や蓮舫氏など、民進党をバッサリ批判し、“保守”のイメージが強いという声も多いたけしだが、このところテレビ、雑誌、スポーツ紙などで、舌鋒鋭く“安倍政権メッタ斬り”を展開しているのだ。

「今年上梓した『テレビじゃ言えない』(小学館)でも、タブーなくガンガン批判しています」(前同) その猛毒語録をひも解けば――。

 まずは、安倍晋三首相が頻繁に口にする“1億総活躍社会”なる言葉には、<最悪のキャッチコピーなのは間違いない>とガブリ噛み付き、<「一億玉砕」とか「一億火の玉」みたいな、戦時中の危なっかしい国威発揚のスローガンとほとんど同じ>と、その本質を言い当てたうえで、<こんなスローガン、「軍国主義を日本中・世界中に思い起こさせたい!」と、あえて狙ってやってるのかと思うぐらいだよ>と、首相の真意を忖度。

 その勢いで、<森友学園が、今後新たに学校を作ろうっていうんなら、ぜひ校庭にはお決まりの「二宮尊徳」じゃなくて、「二宮ソンタク」の銅像を置いてほしいね>(『週刊ポスト』4月28日号)と、ユーモアを交えて批判するのを忘れない。

 加計学園問題でも、<これから先、ペットの医療ってのはオイシイんだよな。犬や猫は自由診療ばかりだからさ。こんなに儲かる話はないんだっての>(同誌=6月17日号)と、こちらでは利権を忖度するのだ。

 もちろん、テロ等準備罪(共謀罪)法案の“強行採決”に関しても、『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)では、文化人ゲストのもっともらしい話をさえぎり、<普通に考えりゃ、誰でも逮捕される可能性があるよね>(6月4日放送)とバッサリ。共謀罪から「スパイ防止法」や、戦前の「治安維持法」に話が及ぶや、自身のエピソードを披露。

 <昔、学生運動が華々しい頃、“凶器準備集合罪”ってので、俺の友達なんかみんな捕まっていたんだけど、ヘルメットと角材持ってたら捕まるのね。じゃあ、野球の試合はどうすんだ、バカヤロー!って。ジャイアンツの選手なんか、“凶器準備集合罪”じゃねえか、って言ったら“バカ!”って言われたけどね>(同) 笑い話にしながらも、ガンガン警鐘を鳴らすのだ。

 毒ガスは、不祥事続きの自民党2回生議員にも容赦なく降りかかる。“暴言議員”には、<「この、ハゲーーーーーっ!」だぜ。豊田真由子の暴言ってのはいいよな。テレビでも散々やってるから「ハゲ」ってのはテレビで言っていいんだってことがよく分かったよ(笑い)>(『東京スポーツ』6月27日)

 不倫問題で政務官を辞任した中川俊直議員には、<ここまでバカだと、選んだ選挙民のほうにも責任があるんじゃねェか>(『週刊ポスト』5月19日号)と言いたい放題。「たけしさんは笑いを交えて社会を斬る。一見、本気かどうか分かりかねるものもありますが、昨今の“安倍批判”はさすがに露骨ですね」(全国紙政治部記者)

 次のひと言に注目だ!

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