今、“とんかつ戦争”が熱い!「かつやVS松乃屋」ガチンコ満腹レポートの画像
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 牛丼、カレー、蕎麦――働く男たちのランチの定番メニューは数あれど、幾度も“どこが一番うまいのか”と論争が巻き起こり、数々の専門店同士のバトルが繰り広げられてきた。そして今、列島のサラリーマンランチ界で新たな戦いが勃発している。それが“とんかつチェーン戦争”だ。

「ここ数年で低価格帯のかつチェーンが次々に参入し、人気を集めています。代表格はブームの先駆けとなったのが『かつや』。“とんかつの吉野家を目指す”と掲げ、現在、その目論見通り順調に利益を上げていますね」(フードアナリスト)

 しかし今、その絶好調のかつやに迫る勢いで台頭してきているライバルチェーンがあるのだ。それは、「『松乃家』です。あの牛丼の松屋フーズが経営しているとんかつチェーンで、牛丼展開で培ったノウハウを生かして、低価格を実現させています」(前同)

 各地で激突している二大とんかつ専門店。いったい、両者の味の実力はいかほどなのか。そのバトルの雌雄を決するため、無類の揚げ物好きである本誌女性記者が、サラリーマンの聖地・新橋に乗り込んだ。ここでは駅前の目と鼻の先に、かつやと松乃家が存在し、平日の昼となると両店舗ともに、働く男たちでごった返す、激戦地なのだ。

 まずは、古豪・かつやへ。新橋駅日比谷口・SL広場の目の前という好立地な場所にある、かつや新橋店。60席以上もある広い店内は、平日昼時にはほぼ満席だ。さっそく定番のロースかつ定食(120グラム・690円+税)を注文。職人気質のかつやは、その強く熱いこだわりから提供までにやや時間がかかる。しかし、待つ甲斐あり。出てきたかつは出来立て熱々。衣が立っていて、見た目からサクサク感が分かる。一口食べると、その肉厚さに慄くほど。塩コショウが効いたロースは、意外にさっぱりとして食べやすく、箸がどんどん進む。そして、会計時には次回使える100円割引券が必ずもらえるという、心憎いサービス。さすが業界ナンバーワン店であった。

 さて今度は、新鋭・松乃家へ。かつやからわずか1分ほど歩くと着く松乃家新橋店。サラリーマンで溢れ返る店内。客入りは互角の模様だ。松乃家のウリは、なんといってもロースかつ定食(90グラム)が500円(税込み)という破格の値段。しかしボリュームは満点で、飢えた男たちは皆、満足げにがっついている。活気ある店内の様子に感化され、女性記者も同じくガブリ! 一口食べてみると、肉がフワッと柔らかく、それでいて甘味ある肉汁が溢れてきた。これがまた白米に合う! プラス180円で味噌汁を豚汁に変更。ゴロゴロと大きめの野菜が入っていて具沢山だ。総評して、このボリュームでこの価格とはコスパは最強。

 結果、両者何とも甲乙つけ難いうまさだった。強いて言えば、こだわりとサービスのかつや、安さとボリュームの松乃家だろう。ランチ満腹バトルを制するのは、どっち!?

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