【02】気象兵器で天変地異発生!?

 気象をコントロールしたり、人工的に地震や津波を引き起こす兵器の存在は、昔から噂されていた。3.11東日本大震災を引き起こしたのは、地震兵器によるものと主張する人たちもいる。では、現在の科学技術で人工的に気象や自然災害を起こすことは本当に可能なのか?

 実は核地雷という兵器がある。地下核実験で地下800メートルに埋設した20キロトン(長崎型原爆に相当)を爆発させると、直径600メートル程度のクレーターが形成されたことから、核地雷(巨大なクレーターを作り、戦車部隊の足を止める)の兵器化が行われた。相応の地震波も発生するので、核爆発の規模を拡大すれば、地震兵器になるかもしれない。

 米軍が1971~72年に行ったグロメット作戦では、三十数回の地下核実験が行われた。そのうち最大規模のカニキン実験では、LIM49スパートン核ミサイルの4.8メガトン弾頭が使用された。地下1860メートル(6000フィート)で爆発した核弾頭により、マグニチュード7.0相当の地震波が発生したとされる(米軍の公式発表は否定)。

 2012年、米軍が1944年にニュージランド沖で核爆発により津波を起こす実験を行ったという公文書が、ニュージーランド公文書館で見つかった。核兵器を使った地震兵器は、どうやら実在しそうである。アラスカのオーロラ観測施設HAARPは、陰謀論者の間では電磁波を使った気象兵器といわれているが……?

【03】人工ブラックホールで地球が消滅

 CERN(欧州原子核研究機構)の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)は、空間に高エネルギーを与えると、そこで、どのような素粒子が生成されるのかを測定する。重力の正体とされるヒッグス粒子の発見で、名前を聞いた人も多いだろう。

 LHCは物理学の謎を解く強力な装置である一方、ブラックホールの研究で知られるS・ホーキング博士は、LHCによって宇宙の崩壊が始まると警告している。何もないように見える空間には、実は素粒子がびっしり詰まっているのだが、LHCは、その空間から素粒子を叩き出す。その分だけ空間に隙間が空いてしまい、実験を続けると、やがて隙間が致命的に広がり、そこから宇宙が崩壊するというのだ。

 他にも問題がある。LHCはブラックホールを作ってしまうのだ。素粒子レベルの極微サイズだが、理論上、LHCはブラックホールを生み出すことができる。非常に小さいため、生まれたブラックホールは瞬時に蒸発するといわれているが、それはあくまで理論。理論を検証するためにLHCを稼働させているわけで、もし理論が間違っていたら? 蒸発せずに周囲の物体を取り込み、成長するとしたら?

 ロシアの科学者が、ブラックホールが成長する可能性を証明する論文を発表、話題になった。はたして、地球はブラックホールに飲み込まれてしまうのか? LHCは今も稼働中だ。

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