――全編を通して、表情も乏しく、セリフも少ないですよね。そんな中での表現は、やはり難しかった?

浅川 すごく考えました。あまり感情を表にパーっと出すようなキャラじゃないので。かと言って、無でいたらホントに存在感が薄れてしまうので、難しくはありましたね。

――作品全体に緊張感があって、少し殺伐としていますが、撮影現場の雰囲気もそんな感じでしたか?

浅川 いえ、撮影の合間はみんなで仲良くしゃべっていましたね。

――では、今回の撮影で得た一番のものは?

浅川 演技の楽しさを学ばせてもらいましたね。役の作り方の目線が変わったというか。自分の中に、役のキャラがしっかり落ちてきたなっていうのを、より実感できるようになりました。

――女優として、さらに成長した感じですね。今後、演じてみたい役は?

浅川 昔から少女マンガが大好きで、“こういうことをされたら胸キュンしちゃう”って気持ちがすごくよく分かるんです。だから、学園を舞台にしたラブコメに挑戦してみたいですね。今18歳で高3なんですけど、学園ものって今しかできないかなって思うので。

――マンガの実写化も、最近は多いですもんね。

浅川 実は、どちらかというとマンガの実写化って良く思っていなかったんですよ。マンガへの愛が強すぎるもので。先月も半月で30冊ぐらい単行本を買っちゃいました。

――すごいですね。

浅川 でも、昨年『咲‐Saki‐』の実写版に携わらさせてもらって、その考えが変わったんです。

――『咲‐Saki‐』って女子高の麻雀部を題材にした青春ものでしたね。

浅川 このときに、実写化を批判していたファンの方が、できたものを見たら受け入れてくれて、とても感動してくれたんですね。それを見たときに実写化の良さに気づいたんです。

――ちなみに、プライベートで、“こんなことされたら胸キュンする”っていう仕草はありますか?

浅川 壁ドン、あごクイとか色々ありますけど。なんだかんだ言って、普通にしゃべっているときに、女の子が見つめていて、それに気づいた男の子とパッと目が合った瞬間「どうしたの?」ニコッ……というのが一番キュンと来ると思うんですよ(言いながら興奮気味に手を打つ)! 今、私、完全に妄想の世界に入ってました、スイマセン(笑)!

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