
タッキー&翼の滝沢秀明といえば、13歳でジャニーズJr.のオーディションに合格して以降、NHK大河の史上最年少主演、同じく最年少のミュージカル座長を務めるなど、トントン拍子にスターへの階段を駆け上がってきたジャニーズの逸材だ。当時の人気は、嵐や山下智久、生田斗真をはるかにしのぎ、ゴールデンタイムに冠番組を抱え、Jr.史上最初で最後の3大ドームツアーも実現。そんな滝沢を慕い憧れる後輩は多いが、Hey!Say!JUMP八乙女光は入所して間もなく、驚くべき行動に出ている。
2002年に入所した八乙女は、NEWS手越祐也やKis-My-Ft2玉森裕太、北山宏光と同期。手越とはオーディションの日も同じで、そろって合格し、そのままV6の代々木競技場第一体育館でのライブを鑑賞。アイドル雑誌の取材まで受けている。その後、04年に放送された学園ドラマ『3年B組金八先生』(TBS系)の第7シリーズに出演。八乙女は薬物依存の中学生という衝撃的な役を演じ、一躍注目を浴びた。
ジャニーズに入所したとき、八乙女は12歳。まだ小学生だった。八乙女によれば、自分は「事務所に入って、最短でタッキーに電話番号を聞いた人」だそうで、入所してまだ1週間ほどしかたっていなかった頃、大先輩である滝沢に電話番号を聞き、実際に電話をかけていた。
滝沢いわく、電話をしてきた八乙女は「暇だから相手して」と言い、滝沢も「いいよ」と、話し相手になったそうだ。しかし、話しているうちに八乙女が黙り始めたので、滝沢がどうしたのかと思っていると、電話越しに八乙女の笑い声が聞こえてきたという。なんと八乙女は、自分から先輩に電話をかけておいて、漫画を読んでいたらしい。
これは、八乙女光がまだ右も左も分からない小学生だからこそできた“失礼なふるまい”だろう。だが、それを笑って許したのは、自らも幼い頃からジャニーズに籍を置いていた滝沢秀明の懐の深さかもしれない。そして、そんなやさしさこそ、滝沢が後輩から慕われる一因なのではないだろうか。