中京記念は今の条件になってから5回行われたが、1~2番人気馬のべ10頭が1頭も馬券に絡んでいない。惜しかったケースも少なく、掲示板に載ったのは2番人気4着という馬が1頭いただけだ。3、4番人気馬は計3頭が3着しているが、連対はなし。1~4番人気トータルで[0・0・3・17]という恐ろしいことになっている。

 ただ、人気になった馬に「危険な臨戦パターン」といった共通項があるわけではなく、さまざまなクラスからさまざまな人気・着順で来た馬が過剰人気になっている。いずれにしても、予想はちょっとひねり加減でいってみたい。

 方針としては、前走オープン特別組>重賞組という考えでいきたい。過去5回の前走重賞組は複勝率12.5%で複勝回収率47%。それに対してオープン特別組は複勝率23.8%で複勝回収率は115%。このレースに関しては、重賞の壁のようなものは感じられない。

 前走オープン特別組を前走着順別に見ると、勝ってきた馬は[2・1・2・2]で回収率は単複とも文句なしのプラス。ところが前走2~4着馬は13頭で3着以内なし。前走5~9着馬は17頭中4頭が馬券に絡んでいるので、「前走オープン特別を勝って明らかに勢いがある」という馬で中穴狙いか、「前走オープン特別で馬券に絡めず人気はないが、中京適性などプラス要素がある」という馬で大穴狙いのいずれかが良いということになる。

 今回の想定馬で前走オープン特別勝ちというと▲ブラックムーンがいるが、派手にレコード勝ちしてきた後なので人気になりそう。上位人気にはならない馬を選ぶことが重要なので、パラダイスS勝ちの◎ウインガニオンのほうを推したい。ピンかパーかという逃げ馬の典型的なタイプで、これまで21戦7勝の成績を挙げながら2着はゼロ。3、4着も1回ずつしかない。裏を返せば、自分の形に持ち込めば単勝や1着付けまで見込めるということだ。

 ◎がバテたとき用の○にピークトラム。こちらは谷川岳S8着で、前述した大穴コースの馬となる。ただ、近走の成績が良くないとはいえ昨年の2着馬。中京はそれ以来の参戦なので、このところのレースぶりとは違う結果も期待できる。あまり速い時計での決着になると苦しいが、稍重程度まで渋るとさらにチャンスは広がる。

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