フジテレビほどではないにせよ、他局にも粛清リストは存在する。年間視聴率三冠王を独占する絶好調・日本テレビも例外ではない。「たとえ視聴率がよくても、“伸びしろがない”と判断した時点でスパッと番組を打ち切るのが“王者・日テレ流”。そういう意味で、現在俎上に上がっているのが、『スッキリ!!』です」(放送作家)

 加藤浩次(48)が司会を務める朝の情報番組『スッキリ!!』は、番組開始から11年。同じ時間帯の視聴率で一、二を争う優良コンテンツだが、「加藤は番組の主な視聴者であるF2層(35歳~49歳の女性)に不人気なんですよ。そのためF2層を対象にしたCMが取りづらい。もう少し、なんとかならないかというのが営業サイドの本音です」(前同)

 昨春に女性からの好感度が高い近藤春菜(34)をサブに起用したのは“F2層対策”だったことは明白だが、「加藤と近藤がイマイチ噛み合ってないんです。“吉本色”も強くなりすぎたし、かえって逆効果だったかもしれませんね」(同)

 日テレは、前出のナイナイの『ぐるぐるナインティナイン』も粛清の対象だという。ナイナイは今春、同じ日テレの『解決!ナイナイアンサー』が打ち切りになったばかりだが、「『ぐるぐる』は番組のマンネリ化は誰の目にも明らか。“伸びしろ”を見る日テレ流だと、打ち切りもやむをえないでしょうね」(同)となると、ナイナイのレギュラー番組が消滅する可能性も……。

 TBSはみのもんた(72)司会の『結婚したら人生劇変!○○の妻たち』が10月改編で終了予定だという。番組がスタートしたのは今年1月。みのほどの大物にしては寂しい限りだが、泣く子と低視聴率には勝てなかったようだ。

「みのが司会の『あさズバッ!』はかつてのTBSの看板番組。みのの長男は現在TBSのプロデューサー。それだけの関係でも粛清対象になるのだからテレビ業界もシビアになりました」(前出のジャーナリスト)

 大物といえば、ジャニーズ事務所との契約を9月で解除することになった元SMAPの稲垣吾郎(43)、草なぎ剛(43)、香取慎吾(40)の去就も気になるが、「香取の『SmaSTATION!!』(以下、『スマステ』、テレビ朝日系)、草なぎの『「ぷっ」すま』(同)などタイトルに、SMAPから取った“スマ”がつく番組は基本的に存続不可。局もジャニーズの顔を立てないわけにいきませんから。

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