一方で、日本3大花火大会の1つに数えられ、全国から100万人もの観光客が訪れるという「長岡花火大会」(8月2~3日)の地元、「長岡イオンCC」(新潟県長岡市)の意気込みもスゴい。「新潟県の宝くじ誕生から70周年。長岡花火大会も70周年。70周年ダブルの節目の年なんです。3日のみ、長岡駅前に特設売り場も設けられます。そちらで購入していただくのもいいかもしれませんね」(売り場責任者)

 10年の年末の2等1億円以降、大当たりはご無沙汰だが、07年1等前後賞3億円、09年2等1億円と出ており、そもそもサマーに強い売り場。また、14年の年末にはジャンボミニの1等7000万円が出るなど、予兆も見られるだけに、関係者の鼻息が荒くなるのは無理もなかろう。

 一年を通して開催しているのが特徴の「熱海海上花火大会」(夏休み期間中は7回)の地元にあるのは「熱海マックスバリュCC」(静岡県熱海市)。決して大きくない売り場だが、14年のサマーでは見事、1等前後賞6億円を出した実績がある。それに、実は静岡県は他に比べて「サマージャンボ」に強く、13年以降、必ず1等を出し続けているというデータもあるのだ。

「この売り場、目の前に初瀬川が流れ、極楽浄土のある西を向いているので、お客様からは“縁起がいい店だ”と言われることもあるんです。今度も期待してください!」(売り場責任者)

 西に移動し、大阪へ。「裸の大将」として有名な画家・山下清が描いた花火の絵でも知られる「PL花火大会」(8月1日)。これが頭上に見られるのが「富田林CC」(大阪府富田林市)だ。

 この売り場、2年前にこの地に移転。売り場名も変わったが、前の売り場では04年から10年にかけ大当たりが4回、うち2回がサマー(04、05年。2等1億円)だった。「さらに秋には、再移転の予定も。そうなると、これが、ここで迎える最後の夏になるだけに、思い出に、今回こそドーンと打ち上げられそうな雰囲気です」(売り場担当者)

 さて、「宮島水中花火大会」(8月26日)は、船から海中に投げ込まれた水中花火が大音響とともに炸裂し、朱の大鳥居や厳島神社の社殿を幻想的に浮かび上がらせることで知られる。その地元にある「廿日市ゆめタウンCC」(広島県廿日市)は、2年前に開店したばかりなので、まだ大当たりこそ出ていないが、「昨年の年末のミニでは2等100万円が3本、プチ1等1000万円が出ており、これから大いに期待できる売り場ですよ!」(売り場担当者)

 ショッピングモールの一角にある売り場だが、花火大会の日は特別にこのモールの屋上が解放され、花火が堪能できるそうだ。というわけで、負けずにこのサマーで「億花火」を上げてほしいところ。

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