坂本勇人が「ミスタージャイアンツ」になる日の画像
坂本勇人が「ミスタージャイアンツ」になる日の画像

 6月には球団ワースト記録更新となる13連敗。7月には山口俊投手(30)の暴行トラブル疑惑など、踏んだり蹴ったりの巨人。その中で一人、気を吐く坂本勇人(28)が7月9日、1500安打を達成した。

「28歳6か月での達成は、プロ野球史上2番目の年少記録。ちなみに、あまり知られていませんが、25歳5か月での1000安打達成は、あのイチローと並ぶ早さ。このハイペースがどこまで続くのか、先が楽しみです」(スポーツ紙記者)

 坂本の打撃のすごさは、どこにあるのか。ベテラン野球記者は言う。「どんな球が来ても、常にバットのヘッドが立っている。だから、タイミングを外されたように見える打球もヒットにできるんです。ミートの巧さは天下一品ですね。特に内角打ちが巧いんですが、2015年の“プレミア12”で稲葉篤紀コーチに指導を受けてフォームを改造してからは、外角打ちも克服した。それが昨シーズンの首位打者獲得につながったんでしょう」

 まさに、身体能力の高さと器用さ、たゆまぬ努力の賜物なのだが、それを裏づける、こんな逸話がある。「彼、もともと左利きなんですが、野球だけは右投右打なんです。なんでも、小学1年のときに、右利きのお兄さんのグラブを使って野球を始めたからだとか。そのハンデがありながら、少年野球時代はエースだったんです。しかもバッテリーを組んでいたのは、田中将大。つまり、利き手と反対で投げているのにマー君を差し置いてエースだったんだから、どれだけ運動神経がいいんだか」(前同)

 少年時代のエピソードからも分かるように、この若さでの1500安打は、達成されるべくして達成されたと言えるかもしれない。そうなれば、今後、気になるのは“ミスタージャイアンツ”長嶋茂雄氏の2471安打や、張本勲氏のプロ野球記録3085安打を超えられるか否かだろう。

「まだ先は長いですよ。ミスターは17年の現役生活の間ずっと、張本さんも23年の現役生活のうち20年間、毎年100安打以上打っていますから。大記録を打ち立てるには、とにかく長く活躍し続けることが不可欠です。そのためには、きっちりと自己管理をしてケガをしない、この一点につきますね」(同)

 一時期、六本木で派手に遊ぶ姿を写真誌に頻繁に撮られていた坂本だが、夜遊びの頻度も減ったとの話もある。この生活をキープして精進すれば、坂本がミスターGの称号を手にする日も近いのかもしれない。

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