気持ちが退団に傾いており、そこまでの思いをしてまで、IGFに残る理由はなかったと、鈴川は語る。

「IGFを辞め、非常にスッキリしました。猪木会長に呼んでもらえたら、どのリングでも馳せ参じます。初めて猪木さんに会ったときのことは、今でも鮮明に覚えてます。“ウチでやりたいのか?”と聞かれ、“やりたいです!”と即答すると“迷わず行けよ。行けば分かるさ!”と。とにかく猪木会長はすべてにおいてスケールが違う。あるとき、エレベーターに猪木会長と2人きりで乗っていて、僕がボタンを押すと、いきなり会長が後ろからバァーンとビンタして、こう言ったんです。“鈴川、分かるか。ライオンがインパラを襲う間合い、距離だよ。ムッフッフ”。“気を抜くな”ということなんでしょうが、びっくりして、感動しました。闘魂だけは汚せない。今の3倍でかくなって、次のリングに上がります」

 IGF側に取材を申し込むと、騒動について、「非常に残念です。双方の誤解が、このような状況を作っていたと思います」との回答があった。はたして、鈴川の願いが叶い、リングに上がる日はいつになるのか? 新たな闘魂を見せてほしい。

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