蛭子「嘘でしょ。すごい。30倍はついている」

ゆま「30倍? 500円賭けているから……」

蛭子「1万5000円だ」

ゆま「うれしい~!」

蛭子「なんでこんなに配当が高いんだ? ええ~?」

ゆま「これも蛭子さんのおかげです~」

蛭子「そ、そう?」

ゆま「初めての人が蛭子さんで良かった~」

蛭子「困っちゃうなあ~。僕は負けたんだけど、そう言われると悪い気がしないね~。えへへ」

ゆま「これ、女子のテンションが上がります。ボートレースデートは楽しい!」

蛭子「そうかなあ~」

ゆま「ええ。それに、ここは近くに映画館やボウリング場もあるから、一日楽しめそう。蛭子さんは女性と来たこと、あります?」

蛭子「ここはないけど。女房との新婚旅行で、唐津のボートレース場に行きましたよ」

ゆま「新婚旅行も、ボートレース! さすが!!」

蛭子「ただ、最初は“1日だけ”の約束だったんだけど、結局、次の日も行って、また次の日も行こうとしたら、奥さんが怒っちゃった」

ゆま「アハハ。蛭子さんらしいですけど、それは、奥さんも怒ると思います(笑)。いつからボートレースをされているんですか?」

蛭子「二十歳ですね。ちゃんと誕生日が来るのを待ってから行ったんですよ」

ゆま「そこはエラい(笑)」

蛭子「あ、次のレースが始まっちゃうね」

ゆま「はい! 次も頑張って、当てるぞ~」

蛭子「俺も勝ちたいなあ~」

(次号につづく)

蛭子能収 えびす・よしかず
漫画家・俳優。1947年10月21日生まれ。長崎県出身。86年、劇団東京乾電池公演「台所の灯」より参加。80年代から、『スーパージョッキー』他、テレビ番組にも多数出演し、『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』(テレビ東京)では、太川陽介とともに日本中を巡り、大きな話題に。『蛭子能収のゆるゆる人生相談』(光文社)ほか、書籍も多数。

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