夏休みに遊びたい!“初代プレステ”ホラーゲームBEST10の画像
夏休みに遊びたい!“初代プレステ”ホラーゲームBEST10の画像

 日本で約2000万台、世界で約1億台以上を売り上げて一時代を築いた初代プレイステーション。その歴史を振り返るガイド本『懐かしのプレイステーションコンプリートブック 語ろう! 僕たちの初代プレステ』(メディアックス)が7月27日に発売された。このガイドの中ではより詳しく解説されているが、リアルな3D映像やCGが使用可能になったプレステでは、本格的なホラーゲームが数多く発売されるようになった。昔ながらの怖い話を進化させたサウンドノベルや、ゾンビや怪物が襲いかかるリアルなサバイバルゲームまで、背筋の凍るホラー感満載の名作を紹介しよう!

【10位】夕闇通り探検隊
スパイク(1999年)

日常があり家族がいるから、ささいな噂がより怖く感じる

 人面カラスを見ると100日以内に死ぬ――インパクトのある噂で始まる中学生3人組の物語。噂が真実かどうかは分からないまま、日常は進行。日常はおおまかに分けると学校、放課後、夜の時間があり、ナオ、クルミ、サンゴの3人の中から1人を選んで、噂の検証のために学校や街を探索する。サイドビューとドット絵表現は独特な味わいがあり、淡々と繰り広げられる日常に忍び寄る恐怖は、リアリティのあるものとして跳ね返ってくる。各キャラクターの日常を知ることでより共感が増し、日がたつごとに「100日以内で死ぬ」という最初の噂の恐怖が増していく。

【9位】コワイシャシン ~心霊写真奇譚~
メディアエンターテイメント(2002年)

心霊写真で遊ぶ不謹慎さが、プレイヤーの恐怖に跳ね返る

 プレイヤー自身が心霊写真にとりついた霊を見つけて、ひたすら除霊を行っていくホラーアクションゲーム。写真の中の人物には目線が入れられていて、現実の雑誌のホラー特集に登場しそうな雰囲気。いわくつきの写真から霊を見つけていく過程はシンプルな恐さがある。霊を見つけた後の除霊コマンドは、常に同じ手順で行うものの、対抗する霊が強くなっていく中でプレイヤーもコマンドを素早く正確に押さねばならず、ゲームに没入するほど緊張感が増す。いかにも画像加工された露骨な霊が多数登場する味つけも、怪しい雑誌風の妙なリアリティがある。

【8位】Dの食卓 コンプリートグラフィックス
アクレイムジャパン(1995年)

3枚のディスクに詰まった女優ローラの迫真の演技

 ロサンゼルスの総合病院で大量殺人事件が発生し、犯人で病院長、そして父でもあるリクター・ハリスが立てこもる院内に、娘のローラが単身で乗り込むストーリー。3DOで誕生し、セガサターンにも移植された作品のコンプリートグラフィックス版がプレステに登場。病院に乗り込んだはずが古城に送られてしまったローラに残された時間は2時間。基本的にはパズルを解いて進行するタイプのゲームだが、セーブがないため時間との戦いもあり、謎解きのギミックにグロテスクな表現が使用されていたりもするので、スリリングな恐怖が常につきまとう。

【7位】ダークメサイア
アトラス(1998年)

ひたすら生き延びるには、ただ逃げるしかない

 抵抗できない絶対的悪夢からいかにして逃げるか。本作はまさにそんな敵から逃げまくるホラーアドベンンチャー。襲いかかる謎の融合体から時には一人、時にはパートナーを見つけて地下迷路を先へ先へと進んでいく。主観視点の3Dマップのため自由に動ける反面、さまよう融合体に見つかるとダッシュで追いかけてくるので、いかに見つからずに先に進むかが重要になってくる。融合体に捕まると一気に死を迎え、パートナーがいるときにはパートナーの死を乗り越えて逃げることになる。常に死と隣り合わせとなる融合体との命がけの鬼ごっこは本当に怖い。

【6位】学校であった怖い話S
バンプレスト(1996年)

人物のいる実写カットが生々しく事の真相を告げる

 高校の七不思議を調査するために、怖い話をする語り部を7人集めて取材する予定が、6人しか集まらず、話を聞いていくと6人目の話が終わった後に……。話を聞く順番によって怖い話の内容が変わり、結末も変化していくホラー系サウンドノベル。元となるスーパーファミコン版と比べて、強化されたビジュアルやムービー演出、追加されたシナリオによって、ホラー感は確実に進化している。本格的なホラー以外にギャグテイストの話もあり、後にある方面で有名になった『四八(仮)』と共通する登場人物がいるため、違いを比較しながらプレイするのも一興だろう。

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