「初代プレステ」売り上げ2位は『FF VIII』、1位はやっぱりあのソフトだった!?の画像
「初代プレステ」売り上げ2位は『FF VIII』、1位はやっぱりあのソフトだった!?の画像

 日本で約2000万台、世界で約1億台以上を売り上げて一時代を築いた初代プレイステーション。その歴史を振り返るガイド本『懐かしのプレイステーションコンプリートブック 語ろう! 僕たちの初代プレステ』(メディアックス)が7月27日に発売された。このガイドの中ではより詳しく解説されているが、時代を築いたソフトの売上ベスト10を順に紹介しよう!

10位 バイオハザード3 LAST ESCAPE
カプコン(1999年) 約138万本

目の肥えた海外ゲーマーにも親しまれたホラーの名作

 ゾンビと戦うFPSとして大きな話題になり、シリーズ化された『バイオハザード』シリーズの第3作。改良は主にゲームシステム面で、「クイックターン」「緊急回避」などの操作が可能になり、FPSとしてのクオリティが大きく上がった。その代わり「追跡者」が登場するようになり、難易度もアップしている。売上は国内だけで約138万本。また、『バイオハザード』シリーズはクロスプラットフォームで展開されており、本作も2000年にドリームキャスト、2003年にゲームキューブに移植されているが、やはり最も売れたのはこのプレステ版だったようだ。

9位 グランツーリスモ2
ソニー・コンピュータエンタテインメント(1999年) 約146万本

ベンツやBMWも登場し、特に海外で爆売れ!!

 期待の新作として発表前から名前が挙がり、2度の発売延期を経てなお国内146万本を売り上げた『グランツーリスモ』の第2弾。北米市場には1999年末、ヨーロッパ市場には2000年の年明けに投入され、廉価版を含めた世界累計での売上は937万本に達した。グラフィックが強化されているほか、外車が多数参戦しており、ラリーカーといった車種が登場するのも本作から。コースもロードとダート計20面が追加され、全30面から遊べるようになった。基本的なゲームシステムは前作と変わらないものの、ゲーム性を高めるさまざまな工夫がなされていた。

8位 ダービースタリオン
アスキー(1997年) 約174万本

競馬ブームの立役者、大ブームに専門誌も刊行!

 そのルーツはファミコン時代にまでさかのぼる、競走馬を育成し厩舎を経営するシミュレーションゲーム。実名の競走馬でレースや交配が可能。濃い内容で「マニア向けゲーム」と評価されているアスキー『ダービースタリオン』シリーズの中で、一番の売上を記録したのがこのプレステ版。そのセールスは、この種類のシミュレーションゲームとしては驚異的な約174万本に達した。スーパーファミコンまでの『ダビスタ』は、オートセーブ採用により、リセットでの「やり直し」が効かないシビアなゲームだったが、セーブデータにメモリーカードを用いるプレステではその点は柔軟になった。

7位 みんなのGOLF
ソニー・コンピュータエンタテインメント(1997年) 約178万本

家族みんなでゴルフ!廉価版含めてダブルミリオン!

 80年代、ファミコン普及の立役者となったゲームタイトルが任天堂の『ゴルフ』。ゲームマニアだけでなくファミリー層への訴求のためには、ラインナップにゴルフゲームは欠かせない。プレステ時代を代表するゴルフゲームといえば『みんゴル』と略された『みんなのGOLF』シリーズで、こちらもプレステ普及に一役買った。じわじわと売れ続け、国内セールスは約178万本、コード違いの廉価版も含めるとダブルミリオンに到達する。内容はオーソドックスなゴルフゲームだが、テレビを見ているような画面構成が斬新だった。通常コース6面とパットゴルフコース1面を収録。

6位 バイオハザード2
カプコン(1998年) 約215万本

臨場感のある“ゾンビ”描写で一世を風靡した人気シリーズ

1996年にリリースされた前作『バイオハザード』に続くシリーズ第2作。ミリオンセラーとなった前作の2倍に迫る国内215万本という驚異的なセールスを記録し、シリーズ初のダブルミリオン達成作品となった。プレステ初登場は98年1月だが、同年8月に「デュアルショック」対応版もリリースされ、そちらはデュアルショックコントローラの振動に対応し、演出をさらに際立ったものにしている。主人公は二人から選べ、「レオン編」と「クレア編」でそれぞれ立ち回りが異なるほか、ストーリーも両者がリンクするものになっている。

  1. 1
  2. 2