『NARUTO-ナルト-』は“迷言”の宝庫だった 「お体に触りますよ」の画像
『NARUTO-ナルト-』は“迷言”の宝庫だった 「お体に触りますよ」の画像

 岸本斉史氏による大人気漫画『NARUTO -ナルト-』(集英社)。忍同士が熱い戦いを繰り広げるバトルアクション漫画で、「オレが知りてーのは楽な道のりじゃねェ 険しい道の歩き方だ」など、思わずグッとくる名言が数多く登場する作品だ。しかし、ファンの中には、作中の“迷言”のほうに注目している人も少なからずいる。物語が完結して二年以上たった今でも、『ナルト』の“迷言”は独り歩きし、しばしばネット上で用いられることが多い。そこで今回はファンの間で定期的に話題になる、『ナルト』の“迷言”を紹介していこう。

 最初の“迷言”は「水の無い所でこのレベルの水遁(すいとん)を発動出来るなんて!」というセリフ。これは二代目火影・千手扉間が「忍術・水遁」を使ったときに、それを見ていたキャラクターが驚愕して発した言葉だ。当時は謎に包まれていた歴代火影の強さを象徴するセリフだったが、後にもっとレベルの高い水遁を使うキャラクターが続々と登場。その結果、読者からは「火影の水遁はさほどレベルが高くないのでは?」と疑問の声が上がり、たちまち“迷言”と化してしまった。

 続いて「お体に触りますよ」というセリフ。これは干柿鬼鮫がうちはイタチにかけた言葉で、一見なんの変哲もないセリフに見えるが、実は『週刊少年ジャンプ』掲載時の誤植。本当は「お体に障りますよ」が正解だった。“障る”が“触る”になっただけだが、鬼鮫とイタチの両者が男性キャラだったためにネタにされてしまうことに。コミックス化の際に修正されたものの、「鬼鮫とイタチはそういう関係だったのか」「“相棒”という一線を越えてしまった」と一部のファンが大騒ぎし、いまだに“名誤植”として語り継がれている。

 また、ネット上でよく見かける「○○は犠牲になったのだ」という言葉のルーツも、『ナルト』の作中に登場したセリフ。これはうちはマダラがサスケに語った「イタチは犠牲になったのだ」が元ネタになっている。とてもシリアスなシーンにもかかわらず、「仮面に黒タイツ」のマダラの姿がシュールで、ネタにされてしまった。

 その他にも、最強というにはやや頼りない「日向は木の葉にて最強」という日向ヒアシのセリフや、クールなイタチがサスケに放ったかわいらしい褒め言葉「まるで蛇博士だ」などは、今でもファンの間でたびたび話題になっている。

 現在は『ナルト』の続編である『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』(集英社)がジャンプにて連載中。同作品からも新たな名言や“迷言”が生まれることを期待したい。

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