突然「打ち切り」になった特撮ヒーロー番組のウラ事情の画像
突然「打ち切り」になった特撮ヒーロー番組のウラ事情の画像

 子どもたちに楽しみにされながらも、突如として打ち切りになってしまった特撮テレビ番組が存在する。いったい何が起きていたのか調べてみると、そこには驚きの理由があった!

 人気があったにもかかわらず、わずか半年で打ち切られたのが、1989年に放送された特撮ドラマ『魔法少女ちゅうかなぱいぱい!』(フジテレビ系)。当初は同年1月から12月までの放送を予定していたが、主演を務めた女優の小沢なつき(45)が撮影を放棄して途中降板するというハプニングがあり、番組は7月で打ち切りとなった。後年、小沢は降板の理由について「忙しすぎて訳が分からなくなり、マネージャーと駆け落ちまがいのことを計画したが、待ち合わせ場所に相手は来なかった」とテレビ番組で告白している。降板の影響は大きく、後継番組として『魔法少女ちゅうかないぱねま!』(フジテレビ系)がタレントの島崎和歌子(44)主演で急遽制作されることになったほか、小沢自身も芸能界を引退することになった(後に復帰)。

 特撮ドラマといえば、1976年から翌年にかけて放送された『円盤戦争バンキッド』(日本テレビ系)も忘れてはならない。当時人気だった『秘密戦隊ゴレンジャー』(NET=現・テレビ朝日系)の影響を受けて制作されたが、裏番組がアニメ『サザエさん』(フジテレビ系)だったことから、視聴率は低迷。番組のスポンサーが販売していたバンキッドグッズの売り上げもパッとせず、放送開始から半年で打ち切られてしまった。主人公を演じた奥田瑛二(67)はこの作品がデビュー作であったが、本作以降しばらくは役に恵まれず、不遇の時代を過ごした。

 最後に紹介するのが、1977年に放送された特撮ドラマ『ジャッカー電撃隊』(テレビ朝日系)。『ゴレンジャー』の後継番組としてスタートしたが、シリアスな作風が子どもたちから受け入れられず、視聴率は低空飛行。テコ入れのために、『ゴレンジャー』に出演していた俳優の宮内洋(70)を新たにレギュラーとして起用したが、視聴率の上昇にはつながらず、8か月半というスーパー戦隊シリーズ最短の早さで打ち切りとなった。

 理由が分からないまま、楽しみを奪われた当時の子どもたちにとってみれば、理不尽に感じたかも!?

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