【5位】トバルナンバーワン
スクウェア(1996年)

正方形リングがバトルステージ!つかみ後の攻防が勝敗を分ける

 スクウェアのプレステ参入第1弾で、『FFVII』の体験版が付属していたこともあって60万本以上の大ヒットに。キャラクターデザインを鳥山明が担当していることも話題となった。ゲームシステムも斬新で、ボタンをパンチやキックに割り振るのではなく、3つのボタンはそれぞれ上・中・下段攻撃に設定。さらにつかみ要素があり、そこから相手を動かす、打撃、投げの3つの行動に移行できる。つかまれた側も状況に合わせて対応可能で、さまざまな駆け引きが楽しめるシステムとなっていた。シリーズはその後『トバル2』、『エアガイツ』と続く。

【4位】ソウルエッジ
ナムコ(1996年)

16世紀の世界各地を舞台に邪剣をめぐる戦いが始まる!

 同じナムコの『鉄拳』と同じくプレステ互換基板を使用したアーケードからの移植作で、『ソウルエッジ』のタイトルで発売されたのは本作のみ。2作目以降は『ソウルキャリバー』と名称が変わる。ジャンルは3D武器格闘アクションで、すべてのキャラクターが武器を装備。そのためキャラクターの特徴に加えて、リーチを筆頭に武器の特性を生かした戦い方が楽しめるシステムとなった。プレステへの移植に際してムービーや衣装などを追加。特にさまざまなミッションをクリアしながら新たな武器を入手していく「エッジマスターモード」は秀逸の出来だった。

【3位】闘神伝
タカラ(1995年)

ソフィアやエリスはイベントのコスプレでも人気!

 プレステ初の対戦格闘は『ツインゴッデス』だが、その約1か月後に発売された本作は『鉄拳』よりも早く登場したプレステ初の3D対戦格闘。当然セガサターンの『バーチャファイター』と比較されたが、それとは異なり、飛び道具の存在や後ろ方向入力によるガードなど、ほぼ2D対戦格闘を踏襲。それでも側転やリングアウトなど、3Dならではの要素も採用されていた。公式イラストレーターにことぶきつかさを起用するなどキャラの魅力を際立たせる戦略で、ゲームに加えてアニメなどのメディアミックスも展開。プレステ黎明期の対戦格闘の代表作となった。

【2位】GUILTY GEAR
アークシステムワークス(1998年)

個性的なキャラと世界観。コンボと一撃必殺技の存在感!

 3Dが対戦格闘ゲーム界を席巻し、2DはカプコンとSNKが支配する中で突如発売された作品。当初は大きな話題とはならなかったが、その完成度の高さが口コミで広まるにつれて少しずつ人気が高まり、現在に至る人気シリーズとなった。当時の対戦格闘ゲームとしてはスピードが非常に早く、連続技は永久コンボが存在するなど強力で、さらに一撃必殺技も採用するなど、初心者お断りの難易度の高さ。しかしその爽快感と挑戦的な姿勢が対戦格闘ファンの支持を集めることになる。2D対戦格闘ゲームの新たな扉を開いたタイトルとなった。

【1位】鉄拳3
ナムコ(1998年)

PSの3D対戦格闘最高峰。全世界販売数は約700万!

 1994年にアーケード版が発表され、翌年プレステに移植された第1作こそ色物タイトルと見られたが、シリーズを重ねるごとに進化した『鉄拳』はこの第3作で完成形を迎える。『鉄拳』シリーズの特徴といえる四肢に対応したボタン配置、10連コンボ、ガード不能技などはそのままに、コマンド投げからの投げ抜け、受け身、そして画面奥や手前への横移動などのシステムを追加。奥深い対戦が堪能できる本格的な対戦格闘ゲームへと進化を遂げる。

 鈴木みのるや渋谷修身といった実際の格闘家を起用してモーションキャプチャーを行うなど、濃いキャラクターを生かしながら格闘技としてのリアルさも追求。すべてのバランスが整ったことで、『バーチャファイター』と肩を並べる3D対戦格闘として認知されることになった。

 アーケード版の稼働開始から約1年後に発売されたプレステ版は、移植は困難と思われた美しいグラフィックをほぼ完全再現し、さらにビーチバレーなどのオマケモード、オリジナルムービーなどを追加。マンガからのゲストキャラクター「ゴン」など追加キャラクターも登場している。

 現在までに全世界で約700万本を売り上げ、二人プレイ用対戦格闘ゲームの世界販売本数記録を誇る『鉄拳3』。プレステでプレイできる3D対戦格闘のまさに最高峰だ。

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