【動画あり】子グマと子ジカ、かわいい対決の軍配はどちらに!?の画像
【動画あり】子グマと子ジカ、かわいい対決の軍配はどちらに!?の画像

 クマと聞くと、人の身長をゆうに超える巨体に鋭い牙と爪を連想するだろう。日本にも北海道にヒグマ、本州や四国にツキノワグマが生息しており、近年目撃情報や事故が相次いで報道されるなど徐々にその存在が身近になりつつある。

 クマは成長すると2メートルを超す体長になることもあり、人にとって“遭遇してはならない”脅威の存在となるが、実は生後間もないクマの子どもは驚くほど小さい。今回紹介する動画に登場する子グマもチワワほどのサイズしかなく、階段の前でじっとたたずむ子ジカの半分もない。

 撮影者のコメントによれば、この子グマが子ジカと“遭遇”するのは初めてとのこと。じっと動かない子ジカに子グマはトコトコと近づいていくが、やがて子ジカが鼻先を向けると驚いたように立ち止まり、そして後退。少しだけ距離を確保すると、子グマは前足を床から離して仁王立ちの状態に。クマは警戒すると立ち上がって周囲をうかがう習性があるので、この子グマにもその本能がすでに備わっているのだろう。

 しかし立ち上がっても子ジカのほうが目線が高いためか、子グマは結局四足歩行に戻ってしまう。さらに子グマは子ジカに気づかれないように動いているつもりなのか、さりげなく一歩、また一歩と後退。階段の側面にまでたどり着くと、子グマは手すりの柱をつかみ、体を支えるようにしながら再び立ち上がるが、それは警戒や威嚇というよりは必死に柱の陰に隠れようとしているようにも見えてしまう。

 さすがに細い柱はその体を隠せず、子グマはついに柱から手を放して階段の陰に身を潜めていく。本来ならばクマはシカを“狩る”側の存在だが、今回の動画はまるきり立場が逆転したシュールな光景となってしまったようだ。

 クマと聞くとどうしても狂暴なイメージが先行してしまうが、本来は臆病な性格。森の中でも予期せぬ鉢合わせを除けば、人間の足音や物音を聞いただけで去っていくという。そんな臆病な性格であるクマの、しかもまだ子どもとなると子ジカ相手でも後ずさりしてしまうのはしかたないことなのかも?

★「Bear Cub meets fawn for first time」https://www.youtube.com/watch?v=GpAWqmA8Mzs

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