小さな顔に大きなとんがり耳、ふさふさの尻尾。動物園でも人気が高く、アニメ「けものフレンズ」にもメインキャラクターの一人として登場したことでますます知名度が上がったフェネックは、アフリカ大陸の砂漠に生息するキツネの仲間だ。
今回の動画に登場したフェネックは一般家庭で飼育されているようだが、驚かされるのはその行動。なんと飼い主の「お座り」の合図に反応を見せ、腰をストンと落としているのだ。しかも１度だけの「たまたま」ではなく、何度も「お座り」を披露。たとえウロチョロと部屋の中を動き回っていても、名前を呼ばれると足元に駆け寄り、「お座り」の合図があると腰を落として飼い主を見つめ返す。飼い主の手の中には餌があるので、フェネックもそれを理解したうえで飼い主のそばに駆け寄ってくるようだが、それでもやたらに餌に飛びつこうとはせず、あくまで飼い主が手を差し出すまでお座りの状態で待っている。
まるで訓練された犬のようだが、実際にフェネックを簡単にしつけることは可能なのだろうか。実はフェネックは臆病で警戒心が強く、本来は人になつかないことがほとんど。中には子どもの頃から飼育するなど、人とフェネックが密接に繋がっていれば多少の慣れも見せるようだが、動物園での飼育下でも人が来るとサッと逃げてしまうという。それだけ神経質な性格のため、犬と同じようなしつけはできないのがフェネックという生き物らしい。動画も後半では、飼い主がいくら「お座り」を教えようとしてもまったく言うことを聞くそぶりを見せない「訓練中」の頃のフェネックの姿が収められており、最終的にお座りを学ぶまでに、かなりの苦労を要したことがうかがえる。
★「Training the Baby Fennec Fox to Sit」
https://www.youtube.com/watch?v=ItRMOCkrglc
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