V6と伝説的アイドルグループ光GENJIとの「共通点」の画像
V6と伝説的アイドルグループ光GENJIとの「共通点」の画像

 1980年代のアイドルシーンで最も輝いていた男性グループといえば、光GENJIだろう。光GENJIは、ジャニーズJr.としての経験を積んでいた内海光司と大沢樹生からなる“光”と、諸星和己、佐藤寛之、山本淳一、赤坂晃、佐藤敦啓(現アツヒロ)という年少組の“GENJI”が合体して、87年にデビューした。

 そんな光GENJIと似たようなかたちでデビューしたのが後輩グループのV6だ。V6も、坂本昌行、長野博、井ノ原快彦からなるベテランチーム“20th Century”と、森田剛、三宅健、岡田准一という若いチームの“Coming Century”を合わせたかたちで、95年にデビューしている。

 実は、光GENJIとV6には、それぞれ驚異的なスピード出世でデビューした者がいる。光GENJIの佐藤アツヒロは、86年8月にジャニーズ事務所に入所、翌87年にグループ最年少の14歳でデビューした。そしてV6の岡田も、同じく14歳のグループ最年少でデビューしている。岡田は『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)の公開オーディション企画「ジャニーズ予備校」で合格。入所後、SMAPのバックダンサーを数回務めただけで下積みは終わり、入所からわずか3か月で、V6としてデビューしている。

 岡田の大抜擢は異例のことで、坂本や長野らと一緒に苦労してきたJr.たちは色めき立ったという。しかし、関西から上京したばかりでアイドルとして“ド素人”だった岡田は、Jr.経験のほぼないままデビューしたため、デビュー後にいろいろな苦労があったようだ。ジャニー喜多川社長は、岡田がデビューするとき、「アツヒロと一緒だよ」「一番年下のやつは可能性すごいから、頑張れ」と声をかけていたらしい。

 光GENJIは、94年に大沢と佐藤寛之が脱退したため、翌95年9月に、愛知県名古屋市総合体育館レインボーホール(現日本ガイシホール)でのライブをもって“卒業(解散)”。最後の関東公演となった8月の横浜アリーナには、デビュー前のV6のメンバーが全員足を運んだ。

 その当時、佐藤アツヒロはまだ22歳。光GENJI解散後の11月、V6のデビューが決定していたが、V6最年長の坂本は24歳だった。「V6としてデビューします」とあいさつされた佐藤は、「これから始まる人だ」「俺は今終わった」と感じたそうで、V6が羨ましかったと語っている。

 絶頂期に解散してしまった光GENJIと、デビューから20年以上活動を続けているV6。共通点の多い両グループだが、歩んだ道はずいぶんと違う。ただ、伝説となった光GENJIと同様、V6もジャニーズの伝説となるに違いない。

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