巨人、Aクラス入りの命運を握るのは「7.5億円カルテット」!?の画像
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 6月には球団ワースト記録となる13連敗を喫し、どん底のチーム状態だった巨人だが、8月に入ってジリジリと復調。8月18日から20日に行われた3位DeNAとの3連戦にも3勝し、ついにAクラス入りも現実味を帯びてきた。

「後半戦からマギーを二塁にコンバートさせて2番に置き、村田修一を三塁・5番に置くことで打線に厚みが出てきました。陽岱鋼が戻ってきたのを機に、一気にベテランで固めた布陣が奏功しているんです」(スポーツ紙デスク)

 前半戦はベテランと若手を併用した布陣で臨んだが、ニューヒーローは現れず。そこで巨人は、選手の育成よりも目先のCS進出に舵を切ったのだ。「二塁は守備の要ですからね。シーズン中のコンバートに、高橋由伸監督は慎重だったんですが、現役時代に名二塁手として名を馳せた井端コーチがマギーに太鼓判を押したとか」(前同)

 この大英断が、今の巨人にピタリとハマったのだ。「菅野、田口、マイコラスの3本柱が安定していることもあって、失点の少なさはセ・リーグでもトップクラスだっただけに、打線に火のついた巨人は今後、手のつけられない存在になるはずです」(同)

 これで「巨人の11年連続CS進出は間違いなし」と言いたいところだが、それには、まだまだ足りないものがあるという。「終盤戦で物を言うのは、ズバリ、先発の駒の数。いくら3本柱が良いからと言っても、9月には疲れも出てくるはず。ローテーションの4番手、5番手で、いかに踏ん張れるかが問題になってきます」(同)

 8月24日現在、前述の3人の合計成績は35勝12敗で、その差は+23。それにもかかわらず、現在の巨人の貯金はない。他の投手でいかに勝てていないかが分かる。20日の試合で好投し、現在3勝1敗のルーキー・畠の台頭が目覚しいが、それだけでは足りないだろう。

「CS争いが白熱すれば、必要となるのはベテランの経験値です。内海哲也と大竹寛に頑張ってもらわなくては、Aクラス入りは厳しいかもしれません」(ベテラン野球記者)

 24日現在で、内海は2勝7敗、大竹は4勝4敗。防御率に至っては、2人とも5点台である。彼らの復調こそが、CS進出に不可欠な要素であることは間違いないだろう。また、打線のほうでも足りないものがある。

「1番から3番(陽、マギー、坂本)は3割台と絶好調。前半戦はまったく打てなかった6番・長野も、ここへきて“確変”的に打ち始めました。あとは、4番の阿部慎之助、5番の村田のもうひと頑張りが欲しいところですよね」(前同)

 先発の内海、大竹に、主軸の阿部、村田。4人の年俸総額は、推定で7億5000万円! その分の価値があるかどうかは、彼らがCS進出の立役者になるかどうかにかかっている。

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