森本レオ子のぱちんこ堅勝ゼミナール
第60回 私と『海』のストーリー

 ひえ~! 恐ろしい!! 気づけばドラクエざんまいのうちに、今年も夏が終わろうとしているじゃないですか! こんがりと日焼けしちゃうくらいリア充な夏を送る予定だったのに、私の肌は相変わらず真っ白(涙)。

 でもまぁ、全然後悔はしてないんですけどね。だって、ドラクエがめちゃくちゃ面白いんだもん。いや~、ホントに何度泣かされたことか。もしかしたら、ここにきて最高傑作なんじゃないですかね。怪物コンテンツ、そして超ベテランスタッフ勢の底力は計り知れないなぁ。我々若手(中堅!?)世代も負けてられないなと、勇気づけられますよ。

 そしてパチンコ界にもまた、ドラクエ並みの怪物コンテンツが存在します。『北斗の拳』『牙狼』『ヱヴァンゲリヲン』『花の慶次』『必殺仕事人』……そうですね、どれも怪物です。でも、肝心のアレをお忘れではないですか?

『安田美沙子のトロピカルエンジェル』? それとも『ほしのあきの胸キュンパラダイス』? う~ん、惜しい! 正解は三洋の『海物語』シリーズでした! タコ、カニ、ジュゴンなどの海の生き物たちが右から左に流れていく、パチンコを打たない人でも知っている、あの超有名シリーズです。一時期はホールに設置されているパチンコ台の約半分が『海物語』と言っても過言じゃないほどのシェアを誇っていた、まさに“キング・オブ・パチンコ”!

 そんな、多くのパチンコファンに愛されている『海物語』シリーズですが、我々パチンコライターもまた、『海』を深く愛している……なんて言葉じゃ足りないかもしれませんね。『海』に人生を捧げているライターがたくさんいます。

 私の知る限りでは、パチンコライター・バイク修次郎さんの『海』愛は群を抜いていますね。バイクさんから何度、「海に救われた」「海に人生を変えてもらった」って話を聞かされたことか(笑)。それだけ、『海物語』シリーズは多くの人に深く愛され、かつパチプロの稼ぎを支えている台なんですよね。

『海物語』シリーズが多くのファンに愛される理由は、たくさんあります。まずは一にも二にも、演出が非常にシンプルな点! 昨今のパチンコ台は、変動開始から大当たりまでの道のりが長いですよね。保留の色が変わり、疑似連を重ねて役モノガッシャーン。長い長いスーパーリーチを経て、ようやく図柄がそろいます。

 ノーマルリーチで当たることなんて、ほとんど……というか、九割九分九厘、ありません。それに加えて、リーチ中はカットインの色で信頼度が大きく変わったりと、チャンスアップが豊富なぶん、演出を知っていないとチンプンカンプンなこともありますよね。

 それに対して『海物語』は、「魚群が走れば激アツ」これさえ知っていれば十分! しかもノーマルリーチで大当たりすることも頻繁にあります。リーチがかかるだけでドキドキできるのは、『海物語』シリーズだけですね♪

 演出がシンプルだからこそ「時間効率」が良い点も、大きな魅力の一つです。そしてこの理由こそが、パチンコライターやパチプロたちが『海物語』シリーズをこよなく愛する最大の理由でもありますね。

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