国内外のトップジョッキー14人による、ワールドオールスタージョッキーズに参戦してきました。

 前身であるワールドスーパージョッキーズシリーズから数えると今年で31回目。第1回大会が開催されたのは、僕がデビューした1987年で、海外から、キャッシュ・アスムッセンをはじめ、ラフィット・ピンカイJr.、パット・ディ、スティヴ・コーセン、イヴ・サンマルタン、パット・エデリー、ランス・オサリバンという超一流ジョッキー7人が集結。それまで、雑誌でしか見ることのできなかった世界のトップジョッキーの姿に心ざわめき、「いつか僕も参戦したい」と強く、強く、強く、ものすごく強く思ったものでした。

今年もワールドオールスタージョッキーズで激闘!

 今年、このシリーズに参戦した外国人ジョッキーは2015年に優勝を飾ったジョアン・モレイラを筆頭に、カナダのリーディングジョッキー、ユーリコ・ダシルヴァ、今回が初来日となるケリン・マカヴォイ、あのフランケルの主戦騎手、トム・クウィリー、4度目の来日となるアントニー・クラストゥス、美人ジョッキーとして知られるケイトリン・マリヨンの6名。地方から船橋の中野省吾騎手、JRAから、戸崎圭太、内田博幸、田辺裕信、C・ルメール、M・デムーロ、福永祐一、そして僕の7名です。

 いつもなら、出走馬を見て、誰が乗るのかを確かめると、ペースや位置取りなど、おおよそのレース展開が見えてくるところですが、このレースだけは予測不能です。逃げるのか? 下げるのか? 仕掛けはいつか!? 抽選による騎乗馬の運、不運はありますが、レースに勝つことはもちろん、全員が全員、一つでも順位を上げるために、これまでの経験、磨いてきた技術を出しきろうと臨むレースは、一緒に乗っていて心躍るものがありました。

最後のレースで大逆転を狙える位置に

 結果は、総合得点42点の5位。1日目の大きな出遅れを3戦目の2着で盛り返し、最後のレースを残した時点で、大逆転を狙える位置につけましたが、最後の最後で、ブラジル出身のユーリコ・ダシルヴァ騎手にハナ差届かず、勝ち星も、総合優勝の座も、両方いっぺんに持っていかれてしまいました(苦笑)。

今週はソウル競馬場で国際重賞に挑戦

 世界のトップジョッキーと腕を競い合い、心身ともにリフレッシュできた今週は――韓国ソウル競馬場に飛び、国際重賞「コリアカップ」(ダート1800メートル)「コリアスプリント」(ダート1200メートル)に挑戦します。パートナーは、「コリアカップ」が前年の覇者、クリソライト。「コリアスプリント」が、グレイスフルリープです。

なんと、韓国はこれが初!

 これまで、アメリカ、フランスをはじめ、ドイツ、イギリス、トルコ、イタリア、ドバイなど、数えきれないほどの競馬場に足を運んできましたが、なんと韓国はこれが初。鞭と鞍を持って世界中の競馬場を飛び回りたいと思っている僕にとっては、またひとつ、夢が実現することになります。

 いざ、韓国へ――気負わず、慌てず、細心かつ大胆に。いつものように、全力で挑みます。

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