生まれ変わりの回数・年数は?

 最後に前世を証明する記憶の持ち主たちが教えてくれた生まれ変わりに関する事柄をまとめてみよう。

生まれ変わった人々に共通する特徴とは?

 多くの事例やDOPSの調査報告などから分かった前世の記憶を持つ子どもの共通点は、下記のようなものだった。
・男児がかなり多い
・前世の記憶量には個人差がある
・現世への違和感を訴え、前世の家族への親近感を表すことがある
・前世で非業の死を遂げている子どもが圧倒的に多く、死亡時の状況への恐怖心が見られることがある
・前世の人格が持っていたあざや傷、ほくろなどが同じ場所に再現されていることがある
・前世の人格と趣味趣向、言動などに共通点が見られることがある
・前世と現世の性別が違う場合は性的違和感が見られることがある
・前世で成人していた場合は言動が大人びており、タバコや酒を嗜好したり、早熟な性的行動が見られることもある

生まれ変わるまでの年数

 前世で死んで生まれ変わるまでにかかる年数には個人差があるとされ、その期間には1000年や500年、100年、50年など大幅な開きがある。しかし若くして亡くなった場合や不慮の死を遂げたケースなどでは、比較的早く転生するようだ。タッカー博士のレポートには生まれ変わるまでの年数は平均1年4か月(16か月)、DOPSに参加した他の研究者の著作には平均4年5か月と記されている。ちなみにタッカー博士が調査対象とした子どもが語った前世の平均寿命は28歳で、7割の子どもが死因は事故や事件、暴力などだったと話した。

前世の記憶を持っている平均年齢

 DOPSの研究によると、前世の記憶を話しはじめる年齢は2〜5歳までの間で平均2歳9か月、語るのを止めるのは6〜8歳までの間で平均7歳4か月だった。記憶は成長とともに薄れていくのが典型的なパターンとされている。前世の記憶が消えてしまう原因は不明だが、学校に通いはじめて外からの刺激が増えること、一般的に幼少期の記憶は失われるものであることなどが挙げられる。

まとめ

 ここまで生まれ変わりや輪廻転生について紹介してきたが、どのように思っただろうか? スティーブンソン教授の言葉を借りれば、各自が自分なりの結論を得るべきで、感じ方も考え方も人それぞれで良いだろう。しかし前世や来世に思いをはせたり、生まれ変わりを信じることを頭から否定してしまってはつまらない。「生まれ変わり」は、これからも人類にとって魅惑的なテーマであり続けるだろう。

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