適任だろうがゴリ押しだろうが、結果オーライ。「苦肉の策がこれほどの盛り上がりを見せたんですから、2~3年はチャリティーランナーの当日発表が続きそう」(前出の川内氏)

 ただ、一つだけ喜べないのが募金総額。「チャリティー募金こそが『24時間テレビ』の大義名分ですが、今年の募金総額は中間発表で約1億2902万円。昨年より1億円以上も少なかったんです」(前出の民放他局関係者)

NHKやフジテレビの裏番組の影響も!

 過去10年のうち、募金額が2億円を下回ったのは今回だけだという。「募金額が視聴率と真逆になったのは、システム障害が発生し、3時間にわたって募金の受付ができなくなったからだといわれていますが、NHKの裏番組の影響もあるでしょう」(前同)

『24時間テレビ』の今年のテーマ「告白~勇気を出して伝えよう~」に対し、NHK Eテレで放送された『バリバラ』のテーマは「告白! あなたの夢はなんですか?」。「『バリバラ』では“24時間潰し”とも取れる露骨な番組作りでした」(日テレ関係者)

松本人志も24時間テレビ出演の宮迫博之を皮肉り…

 さらに、裏番組の『ワイドナショー』(フジテレビ系)からも猛攻撃が。「松本人志(53)が、週刊誌で不倫報道された宮迫博之(47)に“(24時間テレビに)どの面下げて、出ているんだろうか。勇気を持って(不倫の真実を)伝えてないもんね”と、皮肉りました」(芸能記者)

 とはいえ、日テレには『24時間テレビ』を絶対にやめられない事情がある。「高視聴率ゆえCM料は通常時の1.5倍。にもかかわらず、スポンサーが入りにくい深夜枠でもバンバン入る。メインパーソナリティは1人500~1000万円といわれる高額ギャラも話題ですが、それでも十分儲かります」(前同)

 “愛は地球を救う”以上に、『24時間テレビ』は日テレを救っているようで……。

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