■一番ワリを食ったのは菅義偉官房長官

B記者 確かに財務省は怪しい。ただ、一番ワリを食ったのは、菅義偉官房長官。モリカケでの対応が後手後手に回って、混乱を招きました。菅氏が一貫して、自民党で“反小池”の立場を取ってきたのも痛手でしたね。官房長官に留任しましたが、改造後はめっきり力を落としましたね。

■世論調査で大人気とご機嫌の石破茂氏

D記者 ポスト安倍を巡る動きはあるんですかね?

B記者 ご機嫌なのは石破茂氏。各種世論調査で安倍総理よりも人気が高いと出ているため、その気なんですよ。衆院解散が来年の総裁選の直前になった場合は、「国会議員票もかなり取れるはず」と皮算用しているようです(笑)。

Aデスク とはいえ、党内で石破さんを本気で担ぐのは石破派のメンバーだけ。ポスト安倍の本命は、外相から政調会長に鞍替えした岸田文雄氏だろうな。

記者C 岸田氏は“総理のイエスマン”と言われていたけど、ついに閣外に出た。総裁選にも立候補を決心していると聞いたけどね。

Aデスク 総裁選には出るはず。ただ、総理のイエスマンは卒業しても、宏池会名誉会長の古賀誠氏のイエスマンは卒業できていない。ここがアキレス腱だね。

■羽田孜元総理大臣は篤実な人だった

D記者 最後に、急逝された羽田孜元総理の思い出はありますか?

C記者 第80代の総理だけど、少数与党だったため、在位64日と超短命に終わったね。日本国憲法下では、最も短命な総理だ。

Aデスク あまり切れるタイプではなく、インタビューでは何を言っているのかよく分からなかったけど(笑)、篤実な人だった。民主党時代の羽田さんの勉強会から、前原派、野田派もできた。自民党出身だけど、しがらみ政治の打破をモットーとして、政治改革に人生を捧げた方だったね。享年82。ご冥福をお祈ります(一同合掌)。

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