■日本ハムと業務提携しているパドレスに不気味な動き

「サンディエゴ・パドレスですね。同球団は、08年から日本ハムと業務提携しており、最近は2年続けて日ハムの春季キャンプ先になっています。また、パドレスは元日本人メジャーリーガーの野茂英雄氏や斎藤隆氏、中垣征一郎トレーニングコーチなどをヘッドハンティングしている。同球団のフロント・エーシー興梠氏は、ドジャース時代に大谷獲得に動いていた人物です」

 さらに続けて、「31日に札幌ドームに来たメジャーのスカウトは、日本の報道では14球団でしたが、アメリカの報道では13球団。実はパドレスのスタッフは球場には顔を出していない。逆に不気味な動きですね」

 大谷本人の意思は、どうなのだろうか。「周辺の声を集約すると“投手は勝ってナンボ。投手が有利なチームがいい”と漏らしているようだ」(前出のベテラン記者)

 パドレスの本拠地、ペトコ・パークはその美しさで知られるが、実はパークファクターという指標で、全30球団中2番目に投手有利な球場となっている。「パドレスはナショナル・リーグ西地区に所属し、同地区でダルビッシュ、前田健太がいるロサンゼルス・ドジャースが直接のライバルです」(夕刊紙デスク)

■将来性は田中将大、ダルビッシュ有以上

 敵は強大だが、前出の福島氏は太鼓判を押す。「大谷の将来性は、ダルや田中以上です。明らかに大谷の影響だと思いますが、メジャーでも二刀流を許容する流れが出てきて、今年6月のドラフトでシンシナティ・レッズが全体2位で指名したハンター・グリーンも投手兼遊撃手です。もし、大谷に打者としての評価が加われば、日本人最高の年俸を受け取ることも可能だと思いますね」

 若武者の活躍が、歴史を塗り替える日が、早くも楽しみになってきた。

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