合コンに明け暮れる浮わついたJリーガーとは違う心構えと言えよう。また、ヤンチャという言葉では収まらない高校時代の逸話を、井手口の担任教師が話してくれた。「高校2年生のときの学年柔道大会では、副将を務めました。柔道の経験はなかったにもかかわらず、戦う相手すべてにオール一本勝ち。在学中から身体能力の高さが際立っていました」

『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』の著者で、柔道経験者の増田俊也氏が解説する。「高校時代、よく運動部同士で相撲を取りましたが、とにかくサッカー部の人間は投げづらかった。体格に勝る野球部は投げられても、サッカー部は投げられない。足腰がとにかく強いんです。意外に思われるかもしれませんが、柔道家にはサッカー、サッカー選手には柔道と双方のクロストレーニングは非常に有効なんです」

■伝説の空手家・大山倍達もサッカー選手の戦闘力を指摘

  格闘技と球技と種目は違えども、ともに足腰が重要なのだ。そして、あの偉人もサッカー選手の戦闘力の高さを指摘していた。「“サッカー選手に空手を教えると、短期間で高度な蹴り技を身につけてしまう”と、大山倍達先生がよく言っていました。井手口選手も格闘技をやれば、気も強そうですし、相当な格闘家になるはず」(増田氏)

 伝説の空手家も認めたであろう井手口のポテンシャル――W杯本番、ロシアで大暴れする姿が待ち遠しい。

本日の新着記事を読む

  1. 1
  2. 2