日本ハム中田翔「FA阪神タイガース移籍」白紙撤回のピンチ!の画像
日本ハム中田翔「FA阪神タイガース移籍」白紙撤回のピンチ!の画像

 昨年の打点王がスランプに。日本ハムの中田翔(28)が、パ・リーグの規定打席数に達した選手の中で最低打率、いわば“逆首位打者”レースを走っているのだ。「もともと打率のいい選手ではないんですが、今年は2割を切る可能性も出てきました。規定打席以上で1割台となると、1982年の巨人・山倉以来、35年ぶりの“珍記録”です」(スポーツ紙記者)

■パ・リーグ最低打率のみならず、全般的に絶不調

 9月24日現在、打率.215、本塁打16本、打点67という成績。打率のみならず、全般的に絶不調の中田。その原因は、どこにあるのか。「中田は今シーズン、国内FA権を獲得しましたからね。これまでも日本ハムは、小谷野、糸井、陽ら、高年俸の選手をどんどん放出する方針の球団ですから、心ここにあらず、だったんでしょう。今オフの阪神入りは確実ともいわれていましたから」(前同)

■金本知憲監督と親密な仲ともいわれていたが…

 中田は阪神の金本知憲監督と親密な仲ともいわれており、本人も酒の席では、いつも“阪神で現役を終えるのが夢”と語っていたという噂もあるほど。それだけに、中田が阪神に行くのは規定路線との見方もあった。だが、この大不振で、その阪神入りに黄信号が灯った。「阪神の首脳陣が“中田のFA争奪戦に加わらない”と明言した、と一部で報道されているんです。当初は、実際に獲得調査に乗り出していたようなんですがね。中田の年俸は現在、推定で2億8000万円。FA獲得となれば、年俸4~5億円の複数年契約は必至でしょうが、今シーズンの成績では、手は出せないでしょう」(ベテラン野球記者)

 しかし、阪神が獲得を渋る理由は、中田本人の調子と年俸の問題だけではないようだ。ベテラン記者が、こう続ける。「今の金本阪神は、生え抜きの若手の育成をテーマにしている。特に、中田が守る一塁は、前半戦は原口を起用し、最近ではドラ1新人の大山を使うなど、若手を試すポジションにしていて、さらには、今オフのドラフトで清宮を指名する方針を固めているといわれているからね。中田獲りは、チームの方針と逆行するんじゃないか」

 また、今シーズンに三塁へコンバートした鳥谷も、年齢的なことから、いずれは運動量の少ない一塁へのコンバートもありえるだろう。阪神の一塁争いは、まさに熾烈。中田の入る隙はすでにないということだ。

■オリックスや巨人の動向は!?

 他の移籍先候補は、FAでの戦力補強が毎年話題となる、オリックスと巨人の動向だ。「オリックスは、球団関係者が“今のところ興味ない”と言っているみたいだし、獲得には消極的でしょうね。一塁はマレーロ、小谷野、中島と、今シーズン好調な主力がポジション争いをしていますから。巨人に関しては、昨シーズンに糸井の獲得を渋ったほど、選手の性格や素行を重視しますからね。ヤンチャな中田を獲りにいくとは思えない」(前同)

 残留すれば、年俸の大幅ダウンも必至。中田よ! このピンチをどう凌ぐ!?

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