■なんともお騒がせな山口俊

 一方、8月末に勃発した山口俊の騒動を巡る巨人軍VS選手会の問題は、澤村問題よりははるかに軽度。選手会の主張によれば、山口は当初、巨人から自主退団を求められたが、その後、複数年契約を短縮することになった。確かに、示談になったトラブルが原因で解雇になれば労働問題となり、選手会の出番となるのだろうが、山口は結果的にクビにはなっておらず、球団の処分に同意していることから、今回は選手会の「勇み足」ということになりそうだ。「山口はクビになるのが嫌だから当初、選手会に泣きついたようです。ただ、より大事になりそうな状況にビビった彼は、球団の処分に合意。早々の幕引きを図ったんですよ」(同) なんともお騒がせな。

■西武・菊池雄星「反則投球」は“プロ集大成フォーム”だった!

 8月24日のソフトバンク戦で突如、審判団から反則投球を宣言された西武・菊池雄星投手の「2段モーション」問題。当初は審判団への風当たりが強かった。「それまで何も言わず、今になって急に反則だなんて言い始めるなんて。審判団に一貫性がなさすぎる」といった声が飛び交っていたのだが、今シーズンの菊池の投球フォームの変遷が明らかになると、「あれでは仕方ない」というトーンに変化していった。「映像を検証すると、シーズン中に徐々にフォームが変化し、5月頃には、誰が見ても明らかな反則投球=2段モーションに変化していたことが分かります」(スポーツ紙デスク)

 また、審判団も突然言い始めたわけではなく、8月10日の時点で指摘していたことが明らかになり、さらに遡って5月に菊池が、ある審判から個人的に反則投球の可能性を指摘されていたことも分かってきた。だが、これが審判間で共有されていなかったことが、混乱に拍車をかけようだ。ただ、この2段モーション投法、菊池にとっては、プロ入り8年目にして行きついた完成形のフォームだったというのだ。「試行錯誤を経て、たどり着いた8月初めのフォームが、これまでで一番、菊池の中で手応えのあるものだったそうです。でも、残念ながら、それが2段モーションだった。指摘を受けた菊池は、すぐに開幕の頃のフォームに戻し、次の楽天戦で完投してみせた。さすが“怪物”です」(前同)

■日本ハム・大谷翔平とともに、左の怪物もメジャーリーグへ!?

 そんな今、この騒動の影響か、こんな話も浮上してきているというのだ。「来オフのメジャー行きの了承を西武からもらっている菊池ですが、電撃的に今オフもあるかも。今シーズンの好成績もあり、メジャーからの評価は抜群。また、向こうは2段モーションの反則などはほとんど取らないというし、再度、球団を説得する可能性はありますね」(スポーツライター) 日ハム・大谷翔平とともに、左の怪物も海を渡る!?

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