先週のG1スプリンターズステークスは、須田の○印馬レッツゴードンキが2着、▲のワンスインナムーンが3着だった(3連単の配当は3万1850円)。今週の3日間開催最終日は、芝2400メートルのG2京都大賞典。須田鷹雄の狙い目は――!?

■11番人気の穴馬ヒットザターゲットの影響が大

 京都大賞典は、全馬の単複を均等買いした場合の回収率が単勝196%・複勝101%。これだけを見ると、ものすごく荒れているレースのように見える。しかし、この数字が出たのは2013年に11番人気で優勝したヒットザターゲットの影響が大きい。当時の単勝が166倍、複勝が37倍。過去10年の出走数がのべ110頭だから1頭の力で単勝回収率を150%弱、複勝回収率を30%強引き上げたことになる。過去10年からこの13年を除いた9回で単複均等買いを実行すると、回収率は単勝51%・複勝60%。ぐっと堅い重賞になる。

■ゴールドシップは断然人気で敗走したが…

 そもそもこの時期の古馬G2はG1でも勝ち負けになるレベルの大物が出走してくることも多く、そういった馬が8割以上の仕上げで出てくれば馬券に絡んでしまう。結果として堅くなるほうが自然だ。13年はゴールドシップが1.2倍の人気を裏切った(5着)ことが背景にあり、あのレベルのムラ馬が人気になっていない限り、保守的に予想したほうがよいレースだろう。

 先日終了したオールカマーも古馬のG1に向けたプレップレースとしてのG2だが、前走クラス別成績で見るとG1組>G2組>G3組の傾向が強いということを当時書いた。今年は結果も前走G1組のルージュバックとステファノスで1、2着だったのだが、京都大賞典も同様の傾向にある。過去10年の複勝率は前走G1組が42.1%に対してG2組26.1%、G3組20.0%。前述したヒットザターゲットも宝塚記念組なので、回収率で見てもG1組が上位になる。一方でG3組は前走掲示板に載っていた馬が[4・0・1・3]に対し、6着以下だった馬は[0・0・0・14]。全体的に前走の格、次いで内容が問われる一戦となる。

■宝塚記念組のミッキーロケットを馬券の中心に

 今年の想定馬で前走G1組というと、宝塚記念組。最先着(6着)してきた◎ミッキーロケットを馬券の中心に据えたい。この馬は日経新春杯勝ち、京都記念で強い相手に4着と京都との相性の良さも目立つ。人気にはなるだろうがG1馬ではないので、極端な人気になるということはないはすだ。

 ○にシュヴァルグラン。1番人気はこちらだろう。古馬G2ではパーフェクト連対している馬で京都での実績があるので、このレースで大きく崩れることは考えづらい。

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