■筋肉量を保つには筋トレが必要
一定の筋肉量を保つには筋トレが必要になる。日常生活の中で行える筋トレとは、どんなものか。「駅や家の階段を一段抜かしで上がったり、意識して大股で歩いたりするだけでも、筋力アップにつながります。これらは、太ももに負荷がかかる運動です。この負荷が大腿筋を大きくさせる指令になり、筋肉量がアップするんです。大腿筋は、人間の体の中で最も大きな筋肉の一つですから、基礎代謝を上げるには、この筋肉の量を落とさないのが効果的ですね」(同)
意外なのは、カバンや荷物はできるだけヒジを曲げて持つだけでも、筋力アップにつながることだ。「買い物カゴを持つときにやってみると分かるんですが、ヒジを少し曲げて荷物を持つと、肩から二の腕に力を入れなくてはならないため、結構しんどい。腕を鍛えるために、小バーベルを上げ下げするのと同じ効果が期待できます」(同)
■お腹周りのインナーマッスルを鍛える運動
この程度でムキムキの体になることはないが、最低でも筋肉量を保つ効果は期待できる。ポイントは翌日、ちょっと筋肉が痛むぐらいにやることだそうだ。特にお腹をヘコませたい人は、ゆっくり息を吐きながら腹をいっぱいにヘコませる「ドローイン」が効果的だ。「これは、お腹周りのインナーマッスルを鍛える運動です。インナーマッスルが引き締まれば、たるんだ内臓を正常な位置に戻すことができます。これで、ポッコリお腹がなくなりますよ。通勤電車の中や、お風呂に入っているときに、まずは1日10~20回を目標にやってみましょう」(同)
“秋太り”してビール腹にならないためには、少しでも摂取カロリーを減らし、消費カロリーをなるべく多くする。お腹周りが気になる皆さん、無理なく生活に取り入れられる“おやじダイエット”を心がけてみては、いかがですか?