プロ野球クライマックスシリーズ「セ・パ絶対王者」は倒せるか?の画像
プロ野球クライマックスシリーズ「セ・パ絶対王者」は倒せるか?の画像

 10月14日から、いよいよ始まるプロ野球クライマックスシリーズ。その激闘の行方を占ってみたい。

■セ・リーグは広島カープに死角なし!?

 まずはセ・リーグから。「優勝決定後も安定していた広島に、死角なしと言いたいところ。しかし、10月1日以降、セカンドステージまでの16日間、ゲームがないのが気になりますね。一方の阪神とDeNAは、CS争いを勝ち抜いた勢いがある。短期決戦ゆえどう転ぶか、まったく分かりません」(ベテラン野球記者)

■DeNAと阪神タイガースに経験の差

 特に不気味なのはDeNA。ベテラン記者が続ける。「阪神の金本監督は初のCS進出なのに対し、DeNAのラミレス監督は、昨季セカンドステージまで進出している。この経験の差は大きいですね」

 加えて、チームの柱である筒香嘉智が4番に戻ってきたのが非常に大きい。「巨人との熾烈な3位争いの中、CS進出を決めた10月1日の試合で2本塁打を放って完全復調したのは、チームにとって大きなプラスでしょうね。もう一人のキーマンは、DeNAの投手・ウィーランドでしょう。10勝2敗で防御率2点台の安定感に加え、今季3本塁打の打撃もある。短期決戦向きです」(前同)

 対する阪神も、福留や鳥谷らのベテラン勢が調子を上げており、チームは上向き。好調2チームがファーストステージで勢いを増せば、下剋上も大いにある。

■パ・リーグは順当ならソフトバンクだが……

 お次はパ・リーグ。こちらのCS進出3チームの対戦成績を見てみると、西武が楽天に16勝8敗1分、ソフトバンクが西武に16勝9敗と、相性がはっきりしている。順当に行けば、ソフトバンクが西武に勝って日本シリーズ進出だが、「監督の経験値では、楽天の梨田監督が、工藤監督(ソフトバンク)と辻監督(西武)に大きく水をあけている。ポストシーズンの戦い方もよく知っているはず」(パ・リーグ担当記者)

 だが、楽天は8月と9月で、15勝32敗1分と大失速。チーム状態は最悪だ。

■西武ライオンズの菊池雄星がキーマン

「西武が勝ち進んだ場合、下剋上のキーマンになるのはなんと言ってもエース・菊池雄星でしょう」(前同)

 菊池は今季、16勝、4完封、防御率1.97、奪三振217と、文句のつけようもない成績だが、対ソフトバンクとなると、通算0勝12敗。なんと一度も勝ったことがないのだ。「菊池でも勝てないということが、西武の苦手意識につながっている。ソフトバンクは優勝が決まってから不調ですから、彼が、このジンクスを打ち破れば、形勢が一気に逆転する可能性も大いにある」(同)

 独走優勝の2チームには申し訳ないが、“下剋上”こそがCSの醍醐味。どんなゲームが繰り広げられるか、注目しよう!

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