大相撲巡業「4横綱がそろわない」裏事情…貴乃花親方への不満も噴出中!の画像
大相撲巡業「4横綱がそろわない」裏事情…貴乃花親方への不満も噴出中!の画像

 3横綱、2大関の休場など大波乱の秋場所が、横綱・日馬富士の優勝で終幕してから3週間。秋巡業が始まったが、早くも問題が続出している。最初に問題となったのは横綱・白鵬だ。

■横綱・白鵬、石浦の結婚披露宴出席に“待った”

「左ひざ痛で秋巡業の当面の休場を表明した白鵬が、弟弟子である石浦の結婚披露宴に出席しようとしたところ、部屋を持つ親方たちで構成される師匠会から、“待った”がかかったんです」(スポーツ紙記者)

 理由は「本場所や公式行事の巡業を休場した場合、結婚式の出席など私的な用事への参加を慎む」といった“秩序ある行動”を、休場力士に求めることが師匠会で再確認されたためだ。「2007年に横綱・朝青龍が、腰骨の骨折を理由に夏巡業を欠席しながら、モンゴルでサッカーをしたことが問題になりましたが、今回は自分が相撲界にスカウトした石浦の披露宴ですからね。結局、休むつもりだった10月2日の奉納土俵入りと、4日のイベントに参加することで、披露宴の出席はOKになりましたが……」(前出の記者)

■負傷者が急増した理由は、巡業日数の増加?

 巡業に軽々しく横綱に休場してほしくないとの“戒め”の意味もあったのだろう。ただ一方で、巡業そのものが問題との声もある。「負傷者が急増した理由の一つに、巡業日数の増加があると指摘されているんです。22年ぶりに70日を超えた昨年より3日増え、今年は計78日。14年は半分以下の37日ですからね。近年のブームで、来年は、さらに巡業が増えるとの話もあります」(専門誌記者)

 この状況に、すでに巡業に帯同する力士からは不満が噴出しているという。「巡業は大型バスで移動するんですが、あの体格ですからね。体への負担が大きいようですよ。ある付け人力士は“巡業で4横綱がそろわないことを嘆くお客さんの気持ちも分かるが、4横綱がそろった日は地獄です”と、今から怯えているんです」(角界関係者)

 聞けば、横綱の付け人は最低でも5人。すると、バスの中はどうなるか?「横綱が2人がけの座席に座り、付け人たちは座席に一人ずつ。大関や関脇、平幕以下の付け人は、下手すると補助席に座らなければならなくなる。それで、5~6時間移動のうえ、各地域では部屋を後援してくれる有力者との宴席にも出なければならない。しかも、ホスト役に徹するため、食事にありつけるのは宴席後。そのため、体調を崩す力士も少なくないんです」(前出の関係者)

■冷房を切ってしまう巡業部長の貴乃花親方

 さらに、そこに“トドメを刺す”のが、巡業部長の貴乃花親方だという。「バスでも控室でも、必ずと言っていいほど、冷房を切ってしまうんです。現役を引退してスリムになった親方はいいでしょうが、ミッシリ肉のついた現役には、耐えられない苦行。滝のような大汗をかいている力士も珍しくない」(前同)

 相撲協会が発表した昨年の黒字額は、約6億4000万円。巡業数の増加も貢献しているであろう興行収益は、前年比で7500万円アップしている。力士たちの健康を守るためにも、巡業バスを1台増やし、貴乃花親方には“もう1枚”着てもらうわけにはいかないだろうか?

本日の新着記事を読む