■本物のプロレスラーもたくさん出演!

――餃子の話ばかりなので、他の話も聞かせてください。

佐藤 私がプロレス団体の広報役ということで、本物のレスラーの方もたくさん出演されています。

――ぜひ見てほしい場面とかありますか?

佐藤 場面ではないんですけど、K-1の武尊さんに注目してほしいですね。

――具体的には?

佐藤 彼と話したときに、将来的な目標を教えてくれたんですが、スーパースターになりたいと言っていたんですよ。

――スーパースター?

佐藤 はい。本気でスーパースターになりたいと、熱く語られたんです。私、これまでの人生の中で大まじめにそういう人に出会ったことがなかったんです。正直、最初は笑ったほうがいいのかなって思ったんですが、彼の姿勢を知るうちに、それが本気だと分かって心を打たれたんです。

――なるほど。

佐藤 しかも、すごくまじめで謙虚なんです。減量のために、ずっとロケ弁とかもほとんど手をつけないでいたのに、会長さんがハンバーガーを差し入れてくれたとたん、誰よりも先に食べて「おいしかったです!」って笑顔でお礼する姿を見て、感動すら覚えました。本当に今は彼のことを応援したいんです。

■ホテルの大浴場が苦手だった!?

――なるほど。話は戻りますが、プライベートでは2015年に結婚して出産をされています。生活の面で変化はありましたか?

佐藤 う~ん、一つ例を挙げれば、出産前はホテルに泊まっても大浴場は利用しなかったんですね。

――それはなぜですか?

佐藤 グラビアの仕事をやっていた頃に、変な印象を持ってしまって、それ以来怖くなっちゃったんですよ。でも、子どもができて、大浴場も全然大丈夫って思えるようになって。

――ふむふむ。

佐藤 私の体を他人に見られても、恥ずかしいって思わなくなったんです。というか、“こっちは生きるのに必死だから”みたいな気持ちになったんですよ。

――「母は強し」ですね。

佐藤 この前、北海道で法事があって、子どもと二人で飛行機に乗ったんですね。機内で、子どもがお腹を空かせて泣いてしまったので、授乳したんですよ。もちろん、大きな布でちゃんと隠してですが。そうしたら、隣の席の見ず知らずの男性が「大丈夫ですか、オレが壁になります」って言って、突然、胸を張って“ぬりかべ”のような変な格好になってくれて(笑)。

――それは逆に気が利かないやつですね。

佐藤 そう。その方には失礼ですけど、「なんだ、この変てこなテンションは!?」みたいな。

――ほんと変てこですよ。

佐藤 妊娠中に電車に乗ったときも、男性の方が「座ってください」とすごく大きな声で言ってきたことがあって。私は「いやいや、一駅だから大丈夫ですよ」って言ったんですけど、無理やりグイって手を引いてくるんです。

――親切って難しいものですね。

佐藤 でも、優しいけど下手なリアクションっていうのが、ちょっとかわいいなって思えたりもするんですけどね。

――まさに、今回の映画のヒデオそのものじゃないですか!

佐藤 そうですね。

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