■ジャイアンツの外国人枠に問題が!?

 “目玉”となるのは、やはり大砲。そこで浮上したのが、中日を退団するアレックス・ゲレーロだ。「来日1年目ながら35本を打ち、ホームラン王のタイトルを獲得。中日は残留を希望しましたが、球団側の単年3億3000万円と本人が希望する5億5000万円×3年契約という条件に隔たりがありすぎた。外国人仲間に知恵をつけられたらしく、巨人移籍に前向き。“東京ドームなら50本打てる”と豪語しているとか」(前出のデスク)

 しかし、ここで、ある問題がクローズアップされる。「外国人枠です。一軍に登録できる外国人は4人まで。17年の巨人は、首位打者を争い、リーグトップの得点圏打率.350を叩き出したマギー、先発のマイコラス、8回、9回を投げるマシソン、カミネロと4人とも主力級の働き。新たにゲレーロを加える場合、いったい誰を外すのか、という話になるんです」(民放局スポーツ担当記者)

 補強の総責任者・鹿取義隆GMは、4人全員に残留のオファーを出したと明言しているが、巨人の球団ツイッターがアップした助っ人4人からのメッセージ動画が、話題を呼んでいる。4人がファンに対し、感謝の念を表明しているのだが、そこには、なぜか〈最終戦の10月3日に撮影しました〉との断り書きが……。「これは彼らが今後どうなるか未定、と球団が見ていることの証明。実際、マシソンとマイコラスはメジャー復帰が濃厚です。どちらが抜けても痛手ですが、代わりにゲレーロは獲れる。そのバランスをGMは見ていると思います」(前同)

■FAで西武の牧田明久、日ハムの中田翔を狙っている

 外国人と並ぶ補強策のFAの動きも活発だ。「投手では、日本ハムの増井浩俊、宮西尚生、西武の牧田明久、ロッテの涌井秀章、唐川侑己、そして打者では、日ハムの中田翔がFA宣言するとみられている。巨人の狙いは、牧田と中田です」(前出の専門誌記者)

 牧田は現在、ほぼ世界唯一の下手投げ投手。WBCで世界を手玉に取った投球の記憶も新しい。「牧田は先発もリリーフもOK。セの打者とは、それほど対戦していないので、1~2年は抑えられるという計算です。実際、牧田側から巨人への売り込みもあったそうです」(前同)

 そして、中田だ。「以前から、17年オフのFAの目玉といわれてきました。金本知憲監督がかわいがっていて、一時は阪神と相思相愛でしたが……」(前出のデスク)

 今季の中田は絶不調。規定打席到達打者中で最低の打率.216、本塁打16本。得点圏打率も2割を切るという惨状だった。「今季年俸2億8000万円にはまったく見合わない。阪神も上層部判断で獲得を見送るようです」(前同)

 そこで巨人が動くというのだ。「今季の不振は右内転筋筋挫傷の影響。16年までは3年連続で100打点をマークしています。貴重な日本人の右の大砲をつかむチャンスを見逃すほど、巨人に余裕はない。巨人の主将・坂本は中田の1年先輩で、侍ジャパンでも一番仲がいい2人ですから、受け入れ態勢も万全です」(同)

 来季、3年契約の最終年を迎える由伸監督。ゲレーロ、牧田、中田翔……名より実の補強を成功させ、来季こそ王座奪還なるか!?

本日の新着記事を読む

  1. 1
  2. 2