■高校生投手では秀岳館の田浦、日大三の櫻井が注目株

 “打高投低”が顕著といわれる高校生投手では、秀岳館の田浦文丸(18)、日大三の櫻井周斗(18)が注目株。「田浦はU-18W杯の予選ではアメリカ、キューバ、オランダ相手にリリーフし、全9回で19奪三振、失点0。予選のMVPといっても過言ではない活躍を見せました」(スポーツ紙記者)

 城之内氏は田浦について、「真っすぐは、そうでもないけど」と前置きしつつ、「チェンジアップもいいけど、腕の振りとカーブのキレがいい。左ピッチャーは、とにかくカーブを投げられるかが成功のカギになってくる」と評価。一方の櫻井は、投手としてもさることながら、U-18で日本が敗れて決勝進出を逃した韓国戦で、敗戦の中、3安打と気を吐いた打撃にも高評価。打者として獲得を狙う球団もあるという。「懐が深くバットコントロールが柔らかい。打者でやれば3割打てるようになる」(安倍氏)

 また、熊本工の山口翔(18)も、高校生ながら最速152キロを叩きだす本格派右腕。こちらも上位指名が濃厚だ。

■村田修一に戦力外通告した巨人は“生え抜き大砲”が欲しい

 多くの球団が“清宮か田嶋、外れ1位なら投手を”と動く中、やや変わった動きを見せそうなのが巨人。「V奪回のため、村田修一に戦力外通告をしてまでチームの若返りを図っている巨人は、“生え抜き大砲”の候補が欲しい。そのため、清宮が無理なら、慶応大の岩見雅紀(23)を獲りにいく可能性があります」(前同)

 東京六大学の秋のリーグ戦で歴代最多タイの7本塁打を放ち、通算でも歴代3位となる21本を打つ強打者には、城之内氏が絶賛。「デブだけど、最近はデブも活躍するからな。右方向に飛ばす打撃は、落合を彷彿とさせる」

 さらに伊勢氏も興味津々。「右手の使い方がうまい珍しいタイプ。デブだから、一塁しか守れないやろうけど、ワシなら岩見を預かって、育ててみたいわ」

 同じく打撃の柔軟さで、伊勢氏は夏の甲子園で優勝した花咲徳栄の西川愛也(18)にも一目置く。「ああいう柔らかいタイプは楽しみよ。タイミングを外されたらアカンけど、それは実戦で合わせる勘を養えばいいだけやから」

■新人王候補の今年の“隠し玉”は!?

 最後に、昨年、源田壮亮(西武)のブレイクを予想し、的中させた安倍氏が、今年の“隠し玉”を教えてくれた。「NTT東日本の福田周平(25)です。身長は170センチないけど、パワフルな野球をする。体勢が崩れても矢のような送球ができるし、打席でも右中間にホームランを打てたりしますからね。来季はこの福田が、怪我さえなければ新人王候補と言ってもいいと思います」

 他にも、書ききれないほどの注目選手がひしめくドラフト。運命の10・26を見逃すな!

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