ドライバーや夜勤の人も必見! 最強「眠気覚まし術」はコレだ!の画像
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 突如やってくる眠気。その生理現象に毎日接しながらも、有効な対策を持っていない人が多いはずだ。それが日常生活の一場面ならいいが、運転中や夜勤で働いているなど、“どうしても今は眠れない”という場合もある。40代トラックドライバーは嘆息する。「朝までにどうしても走らなきゃいけない仕事なのに、我慢できないほど眠くなるときがあって……。“今、1秒だけ寝てたかも?”みたいな瞬間があってヒヤッとすることもあるんです。カフェインが入ったドリンクをサービスエリアで買って飲んだり、強くツネっても効果なし。知り合いのドライバーがガードレールにこする居眠り事故を起こし、幸い、ケガはなかったものの、そのまま仕事を失ってしまっただけに、死活問題ですよ」

■安全と健康の王道は睡眠

 そこで本誌は、睡眠欲求について取材。その有効対策を探した。すると、複数の識者からこんな指摘が得られた。まず、「眠気覚ましは基本的には体に悪影響を起こす場合が多い」ということ。それから「寝るという行為以外に、根本的な対策は取れない」ということだ。

 つまり、これから紹介する対策術はどうしても必要な場合のみに使用し、もし、時間が少しでも取れるのならば仮眠を取ってもらいたい。寝ることこそが、安全と健康の王道だからだ。事実、睡眠の重要性を示すデータがある。『日動火災』が1996年から2006年に発生した居眠り事故100件を分析したところ、その65%が前日に4時間以下の睡眠時間しか取っていなかったというのだ。睡眠時間が2時間以下というケースに至っては、40%を占めていた。つまり、長時間の運転をすると分かっている場合、前日に睡眠4時間は最低でも確保することが重要だということになる。

■ゴールデンタイムが午後7~9時に重なると、睡眠の質も低下

 一方で、眠ってはいけない時間帯や、眠気が強く襲ってくる時間もある。解説するのは、睡眠メカニズムに詳しい医療ライターだ。「午後7~9時までは、実は寝てはいけない時間なんです。一日の中で最も体温が高くなる時間帯。翌日、朝が早いからといって、この時間に布団に入ったはいいが、まったく眠れないという人も多いはずです。付け加えると、睡眠において入眠後3時間が最も深い眠りを得られる“ゴールデンタイム”なんですが、これが午後7~9時に重なると、睡眠の質自体も大きく低下します。そればかりか、生体リズムを崩すことにもつながります」

●午前3~4時と午後2時~4時は眠くなる時間

 他方、どうしても眠くなってしまう時間もある。それが、午前3~4時と、午後2時~4時の2つだ。「人間の生体リズムの中で、この2つの時間帯は急激な眠気に襲われます。実際に、一日の中で事故の発生が最も多いのは午前8時頃と午後5時頃、つまり朝夕のラッシュ帯ですが、居眠り事故に限ってみれば、午後3時が最多。さらに、午後2~4時は全般的に居眠り事故が非常に多い時間帯です」(前同)

 この時間に仮眠を取る、あるいは眠気に左右されない仕事を入れるなどの調整が有効というのだ。

■コーヒーやカフェインドリンクの飲み過ぎに注意

 とはいえ、冒頭のドライバーが嘆くように、眠ってはいけない“勝負の瞬間”は誰にも訪れるもの。そこで本誌記者は、コンビニや一般の薬局で販売されている「眠気覚ましグッズ」を徹底的に買い集め、実際に体験。それをまとめたのが、文末の表組みだ。

 さまざまなものを試したが、効果が抜群だったと言い切れるのは眠気防止剤のみ。コーヒーやカフェインドリンクは決定打とはならないものの、眠気を少し遠ざける効果があった。「カフェインの過剰な摂取は、頭痛や動悸といった副作用が起き、最悪の場合は死をもたらします。2011年からの5年間で、少なくとも100人以上が救急搬送され、7人が心肺停止に陥っているんです。カフェインドリンクや栄養剤となればコーヒー以上にカフェインが含まれていますし、眠気防止剤にも多量のカフェインが含有されているものもありますので、注意してください」(同)

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